芳村思風一語一会 vol.4257

萩に来て ふと おもへらくいまの世を
救はむと起つ 松陰は誰

吉井勇


1955年(昭和30年)歌人の吉井勇が萩を訪れた際、色紙にしたためた歌です。
萩市の吉田松陰誕生地に歌碑が建てられています。

●新しい時代

今、まさに一つの時代が終わろうとしている。
二十世紀の理念に生きた巨星が、
一人また一人とその輝かしい時代に別れを
告げて去って行く。
世界の文明は、あらゆる分野において危機に直面しており、
深まり行く混迷の中で人々は不安に包まれている。
終焉とはさみしい言葉である。

喜びは短く、悲しみは長い。
喜びは努力しなければ得られないが、
悲しみは努力なしにやって来る。
人生とは、その大半が苦から楽への、悲しみから喜びへのプロセスである。
人間の価値は、このプロセスそのものに
どれ程の生き甲斐を見い出し得るか
にかかっている。
世界は、今後、苦しい不安定な動乱期を経験しなければならないであろう。

しかし、それは決して悲しむべき時代ではない。
むしろ、動乱期こそ最も素晴らしい時代である。
すべてのものがそこから生まれ、
あらゆる新しいものへの可能性をはらんだ生き甲斐のある時代
世界中の若人が待ちに待った、夢多き時代がやってきたのである。

「感性論哲学の世界」(序文)
昭和51年に書かれた文章です

よりやさしい笑顔と光がすべての方に届きますように・・・

●芳村思風先生の勉強会
コロナの感染状況で変わることがあります
勉強会や講演会、詳しくは、主催者までご確認ください

・2月6日(土)東京思風塾
13:00~15:30 ZOOM開催
参加費:5,000円

●2月15日(月)
facebookライブ(予定)
※詳細未定

※お問い合わせは
思風庵哲学研究所