人倫の崩壊 6つの原因

 

1.民主主義社会の弊害

 

    ・ 権利を主張し合うだけで義務を果たさなくなってきた
    ・自己主張の強い人間が有利な社会
    ・権利を主張し責め合うことで成長する社会であるため対立構造が生まれる
   ・責め合う社会から、愛を原理に、許しあって生きる社会である互敬主義社会をめざす

 

 

2.愛の理性化

 

   ・理性が人間の本質とし、理性的な人間を目標としてきたため、
    ・人間性が破壊され、血の通った暖かな心が消えてしまった。
   ・理性で考えたことが実行できない人間はダメな人間とされた。
    ・愛も理性化され、理性的にしか愛せなくなってしまった。
   ・理性的にしか愛せないとは、価値観、考え方が違う人間は愛せないということ。
  ・ 真理はひとつだから、どちらかが正しい、間違いとなり、
   ・ 画一性を追求するので同じ価値観にしようと説得する
  ・矛盾を排除しようとし、対立する。
  ・相手が自分と同じ価値観・考え方でないと一緒にできないという人間は、自分しか愛せない人間であり、ニセモノの愛である。
   ・人間が理性化されると、愛も理性化される

 

 

3.理性が成長すると本能が衰退する

 

 ・理性ですべてをとらえるため、学ばなければわからないという感覚になってしまう。
   ・子どもができると自分の好きなことができなくなる、
   ・子どもとの接し方がわからない、育て方がわからない
 ・本で読んだものと違う、他の子どもよりも立ったり、言葉を話すのが遅いとパニックになってしまう

 ・理性的になれば なるほど、人間関係が煩わしくなる。
   ・男性の女性化、女性の男性化、セックスレス、少子化

 ・記憶能力の低下(携帯電話の普及で電話番号を覚える必要がなくなった
   ・ナビの進化で、道を覚えなくなった
   ・今後AIの発達で成長した理性をどう使うかが課題となってくる
  ・理性を手段能力にして、さらにすばらしい育児方法は何かを考えつくっていく。
  ・本能をよりすばらしいものにする。

 

 

4.愛が文化になっていない

 

  ・愛は、自然発生的なものと考えれている。
    ・農業は、英語で、アグリカルチャアと文化という言葉がはいっている。
   ・職業で、文化になっているのは、農業だけ。
   ・文化とは、自然発生的なものから人間が手を加えてさらに良いものに進化させたもの。
    ・愛を人間が人生を生きるための力にしなければいけない。
    ・愛を文化にする

 

 

5.愛が学問として研究されていない

 

  ・文学のテーマでしかなかった。
  ・ 愛のバリエーションに悩み、愛に苦しんでいる。
   ・愛を体系的に考え、愛の本質、愛の理念を学問的に根拠を持って解明するとき。

 

6.愛を能力として考えることがなかった

 

   ・愛を情緒、感情としていると、成長させるという発想がない。
   ・愛を能力と考え、問題解決能力、人生を生きる力に成長させていく。
   ・理性能力は、脳に限定される能力である。
   ・愛は、命を産む能力、命を育む能力であり、命を満たす能力である。

 

 

(2017年4月の育成講座の基調講演で5項目から6項目になりました)