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「人生になぜ哲学が必要か」2
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哲学とは何か?
●事実を探究する科学・意味を探究する哲学

学問は、「哲学」と「科学」に分かれる。
   
科学的知識を根底にして、その真理をどのように現実に役立てるか
そのさまざまな科学技術が理系といわれる領域のいろいろな学問になっています。
哲学的な真実の探究を根底にした理想・理念をどのように現実と結びつけ、
実現していくかという方法論、言ってみれば哲学技術、理念技術が文系といわれるいろいろな学問を構成しています。

理性という能力を持つ命からしか出てこない2つの欲求
・「もっと良く知りたい」という欲求と「もっと幸せになりたい」という欲求   
認識欲と幸福欲と呼ばれます。
知識欲に応えるのが科学・サイエンスであり、幸福欲に応えるのが哲学、フィロソフィです。

人間が真剣になって本当に生きようと思ったら、存在の事実、現実の中にどういう事実が存在するのかをどうしても知りたくなる。
その追求を担うのが科学です。

事実と事実の関係性の中から出てくる意味を価値判断し、何を選び取るかが要求されます。
その追求を担うのが哲学です。

・「現実は、事実と意味から成り立っている」
  
「現実」の「現」は時間、「実」は空間を意味します。
時間と空間。これが現実を構成する基本要素です。
   
●科学は発見し、哲学は創造する
  
科学は現実の中の事実を対象とし、現実の世界に存在する物事の構造と法則を真理として探究します。
哲学は現実の中の意味を対象とし、現実世界に存在する物事の本質と理念を真実として探究します。

その探究は、科学が理論・セオリーを方法とし、哲学は論理・ロジックの方法を用います。

・理論と論理はどう違うか?
理論とは「真理はひとつ」という考え方のもとで使われる方法論。
真理はひとつという考え方は、「事実は変化しない」という大前提が根底になっています。
事実は変化しないのだから、事実に照らし合わせていけば、どれが正しいかすぐわかるということになる。

その理論が限界に達して、真理はひとつという考え方ではどうにもならないという状況になったときでてくるのが、「論理」です。


<明日へ続く>
「致知」2002年12月号より


やさしい笑顔と光がすべての方に届きますように・・・



●芳村思風先生の勉強会
※平成26年思風会全国大会
10月25日(土)13:00~
ANAクラウン名古屋にて開催予定です
参加費:
講演会+交流会:10,000円
講演会のみ  : 5,000円


・10月20日(月)北大阪経営研究会
18:40~21:00(一般参加OKです)
参加費:2,000円


※お問合せは・・・
思風庵哲学研究所