芳村思風先生の一語一絵のブログ-k18

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理性を使って、欲や我を
人の役に立つものにすればいい
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我は、人間であることの証(あかし)。
我は、人間である限り捨てることはできないし、捨てる努力はしなくてもいい。
ただし、欲や我があることを自覚すること。

肉体を持った自己が存在し、理性を持った自分が存在する限り、我はでてくるのです。
自覚された我を、小さな「われ」から、大きな「われ」へ成長させていくことに
人間的成長のプロセスがあります。
肉体がある限り我も欲もなくならない。

小我から大我へ成長させること。
「自分には、我がある」と認めて、人間にしかない理性を使って、我をどう活かすか。

人間性の幅を広げる努力をする。
包容力のある人間になる努力をする。
欲も捨てなくてもいい。物欲も捨てなくていい。
欲求・欲望は、命の底から湧いてくるもの。
感性が感じるもの。湧いてきた欲求や欲望を、理性を使ってより人間的なものにする。
欲求・欲望を満たすためだけだと、人に迷惑をかけたり、人のためにならないこともしてしまう。
人の役に立つように、人に喜んでもらえるものにするために理性を使う。

「寒さをしのげればいい」という考え方では、建築文化は発達しないし、服飾文化も発達しない。
すべての発展には、物欲を人間的に品格のある洗練されたものにしていこうという意志があり、
物欲を人間的な物欲にする努力が文化や文明を発展させてきたのです。

お茶を飲むという行為を洗練し、品格のあるものにしたものが、茶道。
商売も、そこに人間的な品格のあるものを加えると、商道と呼ばれる経営になる。

東洋の道の思想は、物欲を洗練し、品格のあるものにしていくものである。

我は、自己の存在証明であり、我を捨てれば人間の成長はなくなる。

物欲を捨てれば、文化や文明の発達はなくなる。
欲や我がなくなれば、人間ではなくなる。

大切なことは、我や欲を捨てるのではなく、すべてを肯定し、自分には我も欲もあると認める。

我をなくす不自然で、無理な生き方をするのではなく、人間であることに対して素直になること。

「足るを知る」から、
「より高度な足るを知る」をめざしていく。 




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