我も欲も捨てなくていい。
捨ててはいけないし、また捨て去ることはできない。
我を捨てなくてもいい。我は、人間であることの証。
我は、人間である限り捨てることはできないし、捨てる努力はしなくてもいい。欲や我があることを自覚すること。
肉体を持った自己が存在し、理性を持った自分が存在する限り、我はでてくるのです。
自覚された我を、小さな「われ」から、大きな「われ」へ成長させていくことに人間的成長のプロセスがあります。
肉体がある限り我も欲もなくならない。小我から大我へ成長させること。
欲求・欲望は、命の底から湧いてくるもの。感性が感じるもの。
湧いてきた欲求や欲望を、理性を使ってより人間的なものにする。
欲求・欲望を満たすためだけだと、人に迷惑をかけたり、人のためにならないこともしてしまう。
人の役に立つように、人に喜んでもらえるものにするために理性を使う。
我は、自己の存在証明であり、我を捨てれば人間の成長はなくなる。
物欲を捨てれば、文化や文明の発達はなくなる。
欲や我がなくなれば、人間ではなくなる。
大切なことは、我や欲を捨てるのではなく、すべてを肯定し、自分には我も欲もあると認める。
我をなくす不自然で、無理な生き方をするのではなく、人間であることに対して素直になること。
「足るを知る」から、「より高度な足るを知る」をめざしていく。
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