やばい女
コウが小6のときのお話です。
の続きです。
最初からはこちら。
【登場人物】
●冬樹くん:コウと同級生。物静かでほとんど喋らない子。
●冬子さん:冬樹くんの母。一方的に話す威圧的な人。
第1章【第7話】
離任式も終わり、
飽きてきた子供たちは校庭で遊び、
親達はお世話になった先生と別れを惜しむ中、
私は再び冬子さんに声をかけられました。
『ちょっとコウくんママ来て!
紹介してあげる!!』
は、はぁ…![]()
言われるがままコウを連れていくと、
そこにはコウがこれから着る予定の
中学校の制服を着た男の子と、
優しそうな女の人が立っていました。
男の子のほうはコウより大きいし
ネクタイの色が違うので、
先輩の子だとすぐ分かりました。
(コウの中学校は学年でネクタイの色が違います)
『コウくんママ、純くんと純くんママ!この学校の卒業生なの!
純くんママ、コウくん転校生なの!』
ぶわぁーっと説明され、
私も純くんのお母さんも
『は、はじめまして…
』
とたじろぐしかない状況。
なのに当の本人は、
また知り合いの誰かを見つけて
どこかに行ってしまいました![]()
純くんはとても明るくて、
すぐにコウと私に向かって
『こんにちは!![]()
コウくん、純です!よろしくね!
あのね、中学校っていうのはね…』
と色々話してくれました。
いつもこうなのか、
純くんのお母さんは
『ちょっとやめなさいって…』
と制止しましたが、
それを振り切ってコウに話す純くん。
そしてコウはというと…
目が輝いていました![]()
純くんはコウの2個上なので、
純くんが卒業してすぐ
コウが転校してきたことになります。
同じ小学校を卒業したのに
会ったことのない2人は、
お互いに似たものを感じたのか
すぐに手を取り合って
お喋りをし始めました。
コウも人が好き。
そんな中で自分よりものを知っていて
上手に説明ができる純くんが、
コウはこの日から憧れの存在になりました。
変な形で突き合わせられた
純くんのお母さんと私も、
自分達の子供が
似たようなタイプだと分かると
『純がすみません…』
『あっ、いえいえこちらこそすみません、はじめまして谷です
』
とぽつぽつと話すように。
優しそうな純くんのお母さんとは
会話が弾み、
直感的に“この人は良い人だ”と
思ったその時。
後ろからまた別の女の人に
声をかけられました。
『谷コウくんのお母さんですか…?』
誰だろう…?
あ、でも会ったことはあるような…![]()
歳は私と同じくらいだと思うけど…。
『あ、はい…そうですけど…??』
最初こそ慎重に話しかけてきたその人は、
私がコウの母だと確信した瞬間、
『あ、よかったー!
ほら翔!いたよ!!コウのママだよー
』
と校庭に向かって叫びました。
翔…??
………あぁ![]()
同じクラスだった…
この翔くんか!!
猛くんが強烈すぎて
覚えてなかったけど、
確かにもう1人いたな…![]()
純くんのお母さんを直感的に
良い人だと思ったのに、
二言目にがらっと印象が変わり
誰か分からない人に自分の息子を
コウと呼び捨てにされたことに、
私は逆に彼女には危険な印象しか
ありませんでした。
何なのこの人…?![]()
続きます。
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