去年の秋ごろ(コウ中1時代)のお話です。
の続きです。
中1期間も後半になってくると、
支援級内の雰囲気も
コウ自身の態度も少し変化が。
3年生はいよいよ受験へと
動き出しました。
3年生のみんなはとても優秀で、
支援学校に進む子より
私立高校やサポート校と呼ばれる
専門学校が運営している高校へ
進む子が結構います。
あと2年でコウがこんな風になるとは
とても思えない私は、
他人事のように見ていました。
そして受験という事は、
当然卒業も近いという事。
コウはどちらかというと
受験よりもその卒業というワードに反応。
オレは…先輩になるのか!
10月頃になると、
小学校から6年生が見学に来るように
なりました。
それを見たコウはいよいよ、
先輩としての気持ちが高ぶったようです。
放デイでは6年生を集め、
『これからはコウくんと呼ばないで
谷先輩と呼ぶように』
と講演したそうです
先輩に『じゃあなコウ』と手を振られて
『おう!じゃあな』
と言ってる奴から出る言葉とは思えない…。
ある日に病院の診察があり、
時間が余ったのでコウと小学校へ寄りました。
すると担任だった丸山先生と吉田先生が
出迎えてくれて、
吉田先生がこんなことを言っていました。
『中学校に見学に行った子のお母さんが、びっくりしてたよ
“コウくんすごく落ち着いて授業を受けていた”
“1年であんなに変わるんですね!”って』
いやー………
人違いじゃないですか?
まぁでもきっと、
それだけ後輩の存在というのは
コウにとって大きい効果があるのかも。
中学に入ってからというもの、
まだまだ私にひっついてくるし、
独り言も消えないコウ。
でも考えてみたら、
ずっと6年生の間は
最高学年としての自覚を
持てと言われ、
卒業したら今度は一番の後輩になる。
知的な遅れのあるコウにとっては
その切り替えがうまくいかなかった
のかもしれません。
来年になったら、
少しは変わるかもしれないな…。
そんな淡い期待を持ってしまいました。
…続きます。
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