【谷家の自己紹介

星コウ:心優しい自閉症の支援級中1

(知的障害あり)

星シュウ:負けず嫌いの通常級小1

(軽度発達遅延)

星私:毎日ぐったりの営業職ワーママ(39)

星夫:かつて問題だらけだった世帯主(51)

 

不定期ですが日常を更新しています。

読んでいただけたら嬉しいです照れ

 

 

  

 

 

 

の続きです。 

 

 

 

数日後、たまたま

 

冬子さんと会う機会がありました。

 

 

 

 

 

話題はやはり、宿泊学習に。

 

 

 

『それにしても、あの部屋割りでよかったわー』

 

 

 

小5の時も宿泊学習があり、

 

その時は支援級の子は

 

通常級の子に混じって

 

同じ部屋で宿泊しました。

 

 

ですがその際も冬子さんは

 

先生に猛抗議しています。

 

 

『春樹くん・夏樹くん・コウくんと4人の部屋割りにしてくださいムキー

 

 

 

支援級の主任の吉田先生は、

 

冬子さんの要望をかたくなに拒否

 

 

混ざるほうも混ぜるほうも学習

 

と言っていました。

 

 

私も正直、

 

コウが通常級の子に混ざって泊まるのが

 

心配ではあったのですが、

 

先生方がちゃんと見てくれてるというのと、

 

“先生が大丈夫と言うなら大丈夫だろう”

 

と思っていました。

 

 

それに比べて今回は、

 

支援級の子のみの部屋割り。

 

 

冬子さんが喜ばないわけがありません滝汗

 

 

『まぁ…でも、春樹くんちゃんと学校来れてるようで、よかったですよね』

 

 

わざと私は話題を変えました。

 

 

ですが冬子さんは。

 

 

『通常級に行くってことはそういうことだからね』

 

 

…そういう…ことって??驚き

 

 

 

『支援級にいれば先生に守ってもらえたのに、そりゃ通常級に行けばいじめられるに決まってるでしょ

 

 

冬子さんは…

 

 

春樹くんのことをそう思ってたのか。

 

 

返す言葉がありませんでした。

 

 

思い返せば冬子さんは、

 

春子さんに対して時々、

 

『春樹くんは優秀だもんねぇ』

 

『うちら(冬子さん・夏子さん・私)とは悩みが全然違うもんねぇ』

 

『春樹くんが軽度で、春子さんはいいよねぇ』

 

と言っていました。

 

 

確かに春樹くんは、

 

コウや冬樹くん・夏樹くんに比べれば

 

できることは断トツで多いです。

 

 

でも、

 

軽度=悩みが無い

 

ではない

 

ということを、

 

私はシュウを通じてよく知っています。

 

 

 

『春樹くんは小学校の時から、通常級の子とトラブルになることも多かったし』

 

『春子さんもこうなる事分かってて通常級に行かせたんでしょ』

 

自業自得だよね』

 

 

 

ちょうどこの時、

 

私はコウよりもシュウのことで

 

悩んでいた時期でした。

 

 

判定は通常級だったのに、

 

担任からは支援級にいけと言われ…。

 

 

 

通常級にいなければいけない理由がある。

 

 

それはシュウもだし、春樹くんもでした。

 

 

でも支援級の側から見れば、

 

まったく理解できない。

 

 

 

冬子さんは色々教えてくれるし、

 

転校してきたときも一番先に

 

話しかけてくれた人です。

 

 

良い人だけど…。

 

 

奥深い部分では、分かり合えないかもしれない。

 

 

 

何とも言えない気持ちで

 

私は冬子さんと別れたのでした。

 

 

 

続きます。