の続きです。
スイミングスクールの体験50分の間に
みるみる笑顔になっていったシュウを見て、
泣きそうになった私。
体験が終わると更衣室で着替えながら、
シュウに感想を聞いてみました。
『たのしかったー!!』
『オレちょっと浮いたんだよ!!』
それはおそらくコーチが支えてたから…
とは言いませんでしたが、
とにかく嬉しそうに語るので、
私は最終意思確認。
『どうする?スイミング習ってみる?』
シュウの返事はもちろん。
『やるやる!!』
やったー!!
『だってオレたのしいしさ、冬にプールに入るのめっちゃいいじゃんと思ってさ』
…うん。
それ、私が言ったやつ
着替えを終えて更衣室を出て、
私は受付に戻りました。
そして受付の女性、福田さんのところへ。
『あ!おかえりなさい体験いかがでした??』
『はい!入会します』
福田さん、びっくりしてました。
体験した当日に入会する人は
あまりいないそうです
でもこの短時間での変貌ぶりには
福田さんも驚いていました。
一通り入会への説明をした後、
福田さんはこう言いました。
『お母さん、来年の水泳の授業はきちんと参加できるようになりますよ!』
来年。
…そうか、来年。
来年も杉田先生が担任か?とか、
来年はプールに入れるように
学校側も協力してくれるか?とか、
学校側が変わることを考えるより、
シュウを伸ばしていくべきなんだ。
そして今、
学校とは何も関係ない人たちが
シュウを伸ばそうと
考えてくれている。
知らぬ間に福田さんの横に
最初にいたインストラクターの男性もいて、
2人で私にこう言いました。
『学校に植え付けられた恐怖心は、ここで取り除きましょう!』
『悔しいじゃないですか!プールに入れない烙印を押されてそのままなんて!』
『来年はお母さんも平気な顔して、
“え、プール?入りますけど?”って堂々としたらいいんですよ!』
はははは!と笑いながら、
この日2度目の号泣寸前。
福田さん。インストラクター。
プールで接してくれたコーチ2人。
そしてここを紹介してくれた
ネイリストの廣瀬さん。
その人との出会いがどう影響するのか、
本当に分からないものですね。
すべての人との出会いに、
本当に感謝しました。
続きます。
そろそろシュウ編最終回!
Pick Item