の続きです。
私のいないところで
土井さんがシュウに暴力的なことを
していたこと、
そしてシュウも言い返して
これからトラブルになるであろうことが
目に見えた私は、
『やっぱり登校班には戻らない』
『とりあえず1年の間は、車で送っていく』
とまみちゃんに伝えました。
まみちゃんは残念がっていましたが、
『もし気が変わったら、私もいつでも応戦するから言ってね』
と言ってくれました。
まみちゃんは本当にありがたい存在です。
そしてまみちゃんとの話題は、
ひき続き土井さんについて。
まみちゃんは、
両親と同居ではありませんが地元の人です。
周りに知り合いが多いため、
土井さんの過去を知っていました。
『彼女は、隣の学区でも有名だよ
』
今シュウが通っている学校をA校とすると
元々は隣の学校(B校)の学区に住んでいた
という土井さん。
ですがその学校の近辺が、
山を切り開いて急速に住宅地に開発し
急激に人口が増加した為、
対応しきれないくらいの児童数になり、
数年前に近くにもう一校、
新しい小学校(C校)ができたんです。
その際、B校の児童たちは住所によって
B校に残るかC校に移るか、
分かれたわけですが、
元B校の保護者達はザワザワしていたそうです。
土井さんはどっちだ?
住所的にはB校じゃない?
でも市に届け出を出せばC校も行けるらしいよ!
それほど、どちらの学校の保護者も
もう関わりたくない!
という人が多数いたそうです。
それがなぜ、
A校に来ることになったのか?
『義両親と仲が悪くて、別居するのに急遽“あの家”を買ったんだって』
土井さんの家は、
みんな築3年以内の分譲地の中央にありながら
築30年を優に超えそうな佇まい![]()
元は畑の中のぽつんと一軒家だった家を
中古で買い、
その後に畑が不動産業者に売却され
住宅地として分譲されたんだそうです。
『彼女は分譲地に引っ越してきた私達より先に住んでるから、先住民の感覚なんだよ。
前の学区でもあの性格で嫌われてたから、
今度は自分が中心でいたいんじゃない?』
あぁ…なるほど![]()
私はそういうのが嫌で、
始まりはみんな一緒というのが良くて
こういう分譲地に家を建てることを
選んだのに。
厄介な先住民に
目をつけられてしまったもんです。
『土井さんは凜ちゃんのことも、たぶん嫌いで仲間外れにしたいってわけじゃなかったと思うよ。
その証拠に、車で送っていくようになった初日に“どうして私に連絡くれないのかしら?”って言ってたから![]()
林さんのこともそうだけど、自分の言ったことが人を傷つけるって、本気で分かってないんだよ』
あんな言い方のLINEも、
林さんに
みんなあなたの悪口を言ってる
と言ってLINEをスクショしたのも、
傷つけるつもりはない?
これを送ったら相手がどう思うか、
考えられない?
土井さんって…もしかして…
お互い口には出しませんでしたが、
思う所は一緒のようでした。
コウやシュウがあんな大人にならないように、
情緒の教育はちゃんとしていこう。
そう心に誓いました。
続きます。
Pick Item
この夏は暑すぎて、
毎日もっぱらビールだったのですが、
涼しくなってきてたまたまスーパーで
これを見つけたら美味しくて![]()
箱買いして夫婦で飲んでます![]()
アルコール度数も高くないし、
それほど甘くないので食事にも◎!

