みなさま、こんばんは。
いよいよAdvent(アドベント)の季節がやってきましたね。
昨日の日曜日は第一アドベント。
アドベントクランツに一本ろうそくを灯します。
今日はクリスマスを彩るお菓子Stollen(シュトレン)のお話。
シュトレン発祥の地といわれる(※諸説あります)古都ドレスデン。
「Dresdner Stollen(ドレスデンのシュトレン)」とわざわざ呼ばれるように、
この町のシュトレンに対する誇りと思い入れは相当です。
まず、Dresdner Stollenと名乗るには、いくつかの基準があります。
1、ドレスデンおよびその近郊で作られていること
2、小麦粉の分量に対し、バターは50%、レーズンは80%含まれること
3、クリスマスシーズンのみならず年間を通してつくられること
など
これらの基準をすべてクリアしたお菓子屋およびパン屋のみが、
ドレスデン・シュトレン保護連盟からの保証印が与えられ、「Dresdner Stollen」と名乗ることができるのです。
伝統を守るために、厳密な決まりや連盟をつくるところ、ドイツ。
そして、Dresdner Stollenを象徴するイベントが、2回目のアドヴェント前日の土曜日(だいたいいつも12月の第1週なので今週末!22回目の開催です!)に開催されるStollen Fest(シュトレン祭り)!
賑やかな鼓笛隊や仮装した人々とともに、約3~4トン(!)もの巨大シュトレンが市内をパレード!
最後にこの巨大シュトレンは切り分けられ、販売されます。
3~4トンもの巨大シュトレン。
その大きさは長さ約4.5m、幅1.8m、高さ1m。
はたしてこれはどうやって作られるのか・・・。
どうやら、400人もの職人さんたちが何枚もの板状シュトレンを焼き、それを積み重ね、 バター&砂糖でつなぎ合わせているそうです。
みんなの力でつくられた巨大シュトレン。
情熱を感じますね。
さすが、誇り高きDresdner Stollen!
*お店では半分にカットされたシュトレンを目にすることが多いですが、シュトレンの原型は枕のようなかたち。これは、幼子イエスがおくるみに包まった姿を表していると言われます。
真っ白な砂糖でコーティングされたシュトレン。なんだか可愛らしく見えてきます。