Jena Glas(イエナグラス) コレクターズアイテム | ・

みなさま、こんにちは。


今日はあいにくの天気。
夜には晴れるかな。
しし座流星群、見れるかな。


今日も雑貨のお話。

旧東ドイツの会社、Jena Glas(イエナグラス)。
現在、日本にも支社を置くZwiesel KristallglasAGという会社が展開する3ブランドのうちの一つが「イエナグラス」として残っていますが、
東西ドイツ分裂という歴史の渦に翻弄された会社の一つです。


1884年、イエナという都市で、顕微鏡やカメラのレンズなどの光学機械部品を作る工房「Schottガラス工房」としてその歴史はスタート。
第二次世界大戦でドイツが東西に分裂され、イエナは東ドイツとなりました。
西ドイツ側は、優秀な技術者たちを自国へ呼び寄せ、「西ドイツ製」としてイエナグラスを作り出します。
その拠点となったのが西ドイツのMainz(マインツ)。
活版印刷を発明したグーテンベルクの生まれ故郷です。


そのため、西ドイツのマインツで作られた製品には『JENAER GLAS・SCHOTT & GEN., MAINZ(マインツ)』の刻印。
一方、もともとの東ドイツのイエナで国有ガラス工房として作られた製品には『VEB JENAER GLASWERK・SCHOTT & GEN., JENA(イエナ)』の刻印。
東西ドイツ分裂の時代には、1つの会社が東ドイツと西ドイツという2つの国に存在したのです。


下のものは、MAINZ刻印のミルクピッチャーJENA刻印のカップ&ソーサー
どちらもとても薄くて軽いです。
イエナグラスの技術の高さ、すごいね。


地名が刻印されたものは、とてもレア。
“歴史”が好きな方、“物語”のあるものが好きな方、おすすめです!


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やあ、ドイツ


やあ、ドイツ