いい天気の土曜日。
それだけで、素敵な休日。
ローテンブルクには、「Meistertrunk(マイスタートルンク)=大酒飲み」と呼ばれる一人の英雄がいます。
英雄なのに、大酒飲み。
大酒飲みが、英雄。
何となく、ドイツらしいけれど、何のことか、なぞなぞ。
さかのぼること、17世紀の30年戦争。
1618~1648年の30年間に及ぶ、ドイツを舞台としたキリスト教のカトリック(旧教)対プロテスタント(新教)の宗教戦争、これが通称「30年戦争」。
その戦争のさなかの1631年、プロテスタント側にあったローテンブルクは、ティリー将軍率いるカトリック側スウェーデン市に包囲占領。
有罪の宣告を受けていたローテンブルク市議会員&焼き払われる運命にあるローテンブルクの街。<
老市長ヌッシュは、市議会員と街を守るために立ち上がります。
「どうしたら見逃してくれるか?」
将軍は答えます。
「大ジョッキ(3.25リットル)のワインを一気飲みしたら見逃そう」。
3.25リットルを一気飲みなんて、できるわけない・・・と思いきや、ヌッシュは見事に飲み干したのです。
ワインを一気飲みして町を救ったなんて、ドイツらしい逸話。
この逸話は、ローテンブルクの市庁舎の仕掛け時計にも再現されています。
そして、この逸話を祝って開催されるのが「マイスタートルンク祭」!
2012年は昨日5月25(金)~28(月)の週末に開催されます。