延期の延期 そして… ③ | 膵臓癌と闘うおはぎときなこのブログ  絶対3%に入ってやる!

膵臓癌と闘うおはぎときなこのブログ  絶対3%に入ってやる!

39歳で膵臓癌と告知されたおはぎとその親友きなこのブログです。
2人とも看護師ですが、おはぎは患者さんの立場になり、きなこはその家族のような立場になりたくさんのことを学びながら日々格闘しております。
きまぐれ闘病記ですがお気軽にご覧下さい。

はじめて訪問してくれた方へ

 

私たちの紹介や病気の経過は「プロフィール」にまとめてあるのでごらんください

 
 
 
 
 
こんばんは、おはぎです。
 
 
ご挨拶がおそくなりましたが…
 
新年明けましておめでとうございます。
 
 
皆さまどのような年末年始をすごされましたか?
 
ラッシュの中、帰省された方
 
久しぶりに家族や親戚に会われた方
 
美味しい物を沢山食べられた方
 
のんびりされた方
 
お仕事をされていた方
 
はたまた世間はお正月と言っても、いろんな病気や症状に悩まされていた方
 
会いたいと思っても会うことができなかった方
 
会いたくなくても会わなくてはいけない人に会った方
 
 
などなどお正月とはいえども、100人いれば100通りの過ごし方があったのではないかと思います。
 
 
どなたも新しい年は笑顔あふれる年になるといいですね。
 
 
 
さて、私たちはと言いますと…
 
 
きなこは年末年始は仕事のことが多かったのですが、その合間をぬって元旦は1人暮らしをしているばぁば(母親)の家にみんなで行き、お雑煮をはじめ美味しものをご馳走になったり…。
 
3日はばぁばの誕生日ということもあり、みんなで外にご飯を食べに行ったり。
 
4日は私の母方の親戚の集まりがあったのでまたまた美味しものを食べに行ったり。
 
母方の祖父は私と同じ膵臓癌で亡くなっており、祖母は96歳になった今もいつもなら集まりに参加してるはずだったのですが…
 
12月に大腿骨を骨折してしまい、手術をして残念ながらお正月も入院中でした。
 
集まりの前に少し時間があったので、祖母の入院している病院にお見舞いにも行ってきました。
 
 
 
年末の大掃除は例年であれば、はりきっていろいろやるのですが、今回はあまり無理せず必要最低限で。
 
と言っても今回は珍しく(怒られる)ほとんどきなこが頑張ってくれました。
 
年賀状も、きなこのお母さんやきなこの妹のKちゃんに頼まれていたぶんは早々と完成させることができたのですが…。
 
自分たちのは年が明けてからデザインを考えるという…。(汗)
 
こちらもほとんどきなこがやってくれて、プリントアウトは私の担当といった感じでした。
 
 
 
私はとにかく無理せず「◯◯しなければならない」という気持ちをあまり持たないように、のんびりすることを心がけました。
 
 
 
おかげさまで良い新年を迎えられたと思っています。
 
 
 
さて、前回の記事できなこといろいろ話し合った結果、今年から新しい治療に変えると決めました。
 
忘れてしまった方、まだ読まれていない方はこちらからご覧ください
 
 
 
 
そこで別の新しい治療に決めた訳が他にもあるので書いておこうと思います。
 
ちょっと難しい内容になってしまうかもしれませんが、興味がある方はお付き合いください。
 
 
私が次にしようと思っている抗がん剤は、PARP阻害剤(パープそがいざい)の『リムパーザ」という飲み薬です。
 
この薬は去年の1月に認可されたばかりの内服薬なのだそうです。(およそ1年前)
 
この薬はどういう人が使用出来るかというと(適応)
 
 
①白金系抗悪性腫瘍剤感受性の再発卵巣癌における維持療法
 
②がん化学療法歴のあるBRCA遺伝子変異陽性かつHER2陰性の手術不能又は再発乳癌
(乳がんの方への適応は7月から)
 
 
ちょっと難しい言葉だと思うので、私なりの言葉でわかりやすく説明しますね。
 
 
 
①の「白金系抗悪性腫瘍剤感受性の再発卵巣癌における維持療法」というのは…
 
 
抗がん剤というのは種類がいくつかあって、◯◯系という種類別に分類することがあります。
 
その中でも白金系(はっきんけい)〔プラチナ系という呼び方もあります〕の抗がん剤を使ったことがあり、効果がみられたことがある卵巣癌で再発した人
 
と、いうことです。
 
私の場合は膵臓癌の治療でも白金系の抗がん剤を使っており、卵巣癌の再発に対してもTC療法で白金系の抗がん剤を使用しており、効果があったということで適応(薬が使える)となったわけです。
 
 
*膵臓癌の標準治療でいうとFOLFIRINOX療法(フォルフィリノックス)で使われる薬の中にオキサリプラチンというものがそれにあたります。
 
*卵巣癌の再発にたいして行っていたTC療法ではカルボプラチンというものがそれにあたります。
 
薬の名前を見ていただけるとわかると思うのですが、プラチナ(白金)系の抗がん剤は◯◯プラチンという名前がついていることが多いです。プラチナだからプラチンなのですね。
 
 
 
②の「がん化学療法歴のあるBRCA遺伝子変異陽性かつHER2陰性の手術不能又は再発乳癌」
 
についても説明しておきますね。
 
抗がん剤治療を受けたことがある人で、BRCA遺伝子変異陽性かつHER2陰性の手術ができない乳癌で再発した人
 
と、いうことです。
 
 
このBRCA遺伝子変異陽性というのはあまり聞いたことがない人もいるかと思います。
 
わかりやすく言えば遺伝的な要因があるということ。
 
女優のアンジェリーナ・ジョリーさんがこのBRCA遺伝子変異陽性であることがわかり、ガンになっていなのに予防的に乳房と卵巣を手術で切除したことは有名なお話ですよね。
 
 
このBRCA遺伝子の変異は、性別に関係なく50%の確率で親から子に受け継がれると言われているようです。
 
変異があるからといって必ずがんを発症するわけではありませんが、ガンになる確率が高いと言われているそうです。
 
HER2というのもがん遺伝子です。
 
 
 
と、ここまでが私がこれから内服する予定のPARP阻害剤(パープそがいざい)の「リムパーザ」という薬の適応(どんな人が飲めるか)のお話でした。
 
 
②は乳癌の方なので今の私には関係ないのですが…
 
と言いたいところですが、そうでもないのです。
 
 
 
実はお正月の話でも言いましたが、私は母方の祖父が膵臓癌でした。
 
いわゆる家族性膵癌の可能性があります。(遺伝的要因)
 
そして卵巣癌は、父方の兄弟や従姉妹には乳癌や子宮癌の人がいるので、遺伝子の検査はしていませんが遺伝的な要因(BRCA遺伝子変異陽性)である可能性もあります。
 
 
ということは遺伝的な要因がある場合はこの薬が効く可能性が高いのではないか?
 
 
こんなことから「この薬にしよう!」という結論にいたったという理由もあったのです。
 
そして膵臓のほうの主治医も…
 
「婦人科のほうの治療に関する決定権はないですが…」と前置きした上で
 
「おはぎさんの場合は遺伝的な要素が高いと思われるのでPARP阻害剤はいいんじゃないかなぁー」
 
「実は海外では膵臓癌の治療でPARP阻害剤の治験が行われているんですよ」
 
ということも話してくれました。
 
 
 
卵巣癌の再発に対して、もう1回TC療法+アバスチンを行い、その後はアバスチンのみをしばらくは続けるという選択肢もあったわけですが…
 
今はおとなしくしてくれている膵臓癌のことも考えました。
 
私の膵臓癌はおそらくまだ2cm強の大きさのガンは存在しています。
 
でもありがたいことに膵臓癌に対する抗がん剤治療は今はお休みしているのにもかかわらず大きくはなっていないのは、卵巣癌に対する抗がん剤治療で白金系(プラチナ系)の薬を使っているため、膵臓癌に対しても効いてくれていたんじゃないかという期待のような想像をしています。
 
アバスチンのみを続けるということは白金系(プラチナ系)の薬がなくなるので、膵臓のほうが悪化するのではないか?という不安にかられるのです…。
 
 
膵臓に関しても卵巣に関しても、遺伝的な要因という確たる証拠はないのですが…
 
 
 
 
ここまで次の新しい治療に向けて考えたことをなが〜〜〜くなりましが書いてみました。
 
読んでいただきありがとうございます。
 
 
 
新しい薬「リムパーザ」にも副作用はあります。
 
代表的なものは吐き気と骨髄抑制だと思います。(?)
 
点滴の抗がん剤と比べると内服(飲み薬)の抗がん剤は副作用が少し軽いような印象があるのですが…。
 
ここまで6年以上抗がん剤治療を続けていると、多くの人と同じようにはいかないのではないかと思ってしまう自分がいます。
 
骨髄抑制(白血球・好中球・血小板の減少)も強く、回復する力もかなり弱まっているように思います。
 
点滴であれば治療してしばらく辛い日が続きますが、徐々に動けるように元気になってきますが内服薬の「リムパーザ」は休みなく毎日飲み続けなければいけないので、どうなることやら…という不安もあります。
 
 
 
とまぁ不安はありますが、キリがないのであまりうじうじ考えないようにしたいと思います!
 
 
さぁ明日は採血とCT、明後日は診察に行き「リムパーザ」が始まる予定です。
 
今年はどんな年になるかなぁ〜〜〜。
 
 
 
 
 
ではでは、恒例の内容とは関係の写真
 
 
大晦日の日に母が毎年恒例の石臼でついたお餅と(鏡餅と伸し餅)一緒にお肉を買って持ってきてました!
 
すき焼き・しゃぶしゃぶ用の高級な牛肉(喜)
 
普段は食べられない1枚1枚包まれた高級肉に、みんなテンションがあがり美味しくいただきました。
 
 
お肉で思い出したことがあります…。
 
抗がん剤後で動けない時期をのぞき、普段は私が夕食を作っているのですが
 
12月のある日のこと
 
いつもならおかず2品に味噌汁かサラダぐらいの献立で夕食を作ることが多いのですが、この日は疲れていたのか忙しかったのか忘れましたが、たまには手抜き料理でもいいよね?って思いながらコストコで購入したビビンバにしょうとした日があありました。
 
このビビンバは具材が全部入っていて、ご飯にのせて付属のコチュジャンのタレをかけるだけという簡単なものでした。
 
仕事から帰ってきたきなこに
 
「今日は手抜きでビビンバだけどいい?」って言ったら
 
きなこは
 
「うん、いいよ〜」
 
と言ってくれたのですが…
 
その後
 
「えっ、もしかしてお肉ないの!?」
 
と。
 
そのビビンバの具材にお肉は入ってなかったんです。
 
お肉大好きなきなこは(私もお肉は好きです)仕事で疲れていたこともあってか、ご機嫌斜めに。
 
私も
 
「じゃあお肉焼こうか?」
 
と折れたのですが
 
きなこは
 
「いいわ、いいわー」
 
と言いながら
 
その後もぐちぐちぐちぐち…
 
そこで私もちょっとイラっとして
 
「もー、肉肉肉肉うるさいんだわっ!」
 
「しつこい!!!」
 
と言ってしまったんです。(反省)
 
そこできなこもぶちギレ
 
「もういいわ!ご飯いらん!!!寝る!」
 
とふて寝してしまいました。
 
その後、汁物なども作り、ご飯ができあがって
 
「きなこー、ご飯できたよ〜」
 
と声をかけたのですが寝たふり。
 
私はもーいいやっ、とほかっておきました。
 
そのままきなこは本当に寝てしまいました。
 
翌朝、私が起きると…
 
 
 
きなこに作ってとっておいたビビンバは
 
 
 
みごとになくなっていました。
 
 
食べていました。(大笑)
 
 
ちゃんちゃん
 
 
 
 
お肉の写真だけもなんなので(意味不明)
 
クリスマスに作ったケーキものせておきます。
 
こちらは、きなこ作のイチゴのタルト↓
 
飾りだけは市販のものです。
 
タルトの生地が少し分厚くなってしまいましたが食べ応えがあってとても美味しかったです!
 
 
そしてこちらは私が作ったチーズケーキ↓
 
同じく飾りだけは市販のものです。
 
今回は底の部分の生地はオレオを使いました。
 
カフェをやっている頃はチーズケーキを作るのは私の担当でなかなか好評だったのですが、かなり久しぶりに作ったので、もう分量とかは忘れていました。(汗)
 
しかも表面が少し割れてしまいました。飾りでもごまかしきれず。(苦笑)
 
 
以上で〜す。
 
 
 
 
 
 

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