先日行ってきた名古屋パープルリボンセミナーin名古屋
セミナーの内容は
1、パープルリボン活動について
2、IPMN経過観察・膵がん早期診断の最前線
3、外科療法と再発予防の最前線
4、抗がん剤・多剤併用療法の最前線
5、放射線治療の最前線
でした。
3まで書き終えていたので
4の「抗がん剤・多剤併用療法の最前線」から書きたいと思います。
抗がん剤治療に関してなんですが
まとめると、
遠隔転移のある膵臓癌に対しての治療は、フォルフィリノックス療法または、ジェムザール+アブラキサン併用療法が推奨されるということ。
この治療が適切と判断されない場合は、ジェムザール単剤、またはタルセバ、またはTS-1単剤が推奨されるということ。
ジェムザール単剤とTS-1単剤の治療成績はほとんど差がないということ。
そして、ジェムザールとTS-1は同時に使用しても、単剤で使用しても効果に差はないということです。
またそれぞれの治療の効果に関して、ハザード比というものを使って表現されていたのですが、
タルセバは、22%の延命効果があり
フォルフィリノックスは、75%の延命効果
ジェム+アブラキサンは39%の延命効果があるということだそうです。
ただし、延命効果が高いものほど副作用は強い傾向にあるそうです。
そのため骨髄機能(白血球や好中球)や全身状態、吐き気や、下痢、しびれ、倦怠感(だるさ)などなどの症状をみながら適切な治療を十分な経験のある医師のもとで治療することが大切であると。
5の「放射線治療の最前線」では、みなさんはよく調べられていると思うので、期待されるような目新しい内容は特になかったように感じます。
化学療法との組み合わせで長期生存をのばす使い方が研究されているという段階であること。
高精度放射線治療に治療成績改善が期待されるということ。
ということで、まだまだ研究段階で効果が期待できるデータがまだないということですね。
このあと、パネルディスカッションがあり、参加者からの質問などに答えてもらう時間があったのですが、きなこが事前受付をしたときに送った質問が読まれて喜んでいました。
この時、あの石森さんが(旦那様とそのお兄様、お母様の3人を膵臓癌で亡くされた方)おっしゃっていたことでとても印象に残ったことあありました。
石森さんは、3人が膵臓癌になってしまったときにとても必死になって、民間療法をたくさんとりいれたそうです。
食べ物やら、ドリンクやら、海藻やら、風水やら、お参りやら、(数え切れないほど)とにかく必死で走り回ったそうです。それも旦那様が亡くなる前に意識がなかった頃でも。(亡くなる1ヶ月まえから意識がなかったそうです)
何百万円も使ったそうです。
今、それを大変後悔されているそうです。
お金を使ったことを後悔されているのではなく、必死になりすぎで旦那様たちにきちんと向き合ってあげていなかった、寄り添ってあげていなかった、ベクトルの方向が違う方向を向いてしまっていたと。
とても力強く訴えていました。
私は民間療法を否定するつもりはありませんが、やるにしてもほどほどにでいいのではないかと思っています。
家族は必死になって何かしてあげたくなる気持ちはよーくわかりますから。
私の場合は、つらいときに体をさすってくれたり、少し元気になれば話を聞いてくれたり、他愛もないことをしゃべって笑っている時間が好きです。
おいしいものを食べてる時間も好きです。
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