パープルリボンセミナーin名古屋② | 膵臓癌と闘うおはぎときなこのブログ  絶対3%に入ってやる!

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39歳で膵臓癌と告知されたおはぎとその親友きなこのブログです。
2人とも看護師ですが、おはぎは患者さんの立場になり、きなこはその家族のような立場になりたくさんのことを学びながら日々格闘しております。
きまぐれ闘病記ですがお気軽にご覧下さい。

先日行ってきたパープルリボンセミナーin名古屋の続きを書きたいと思います。

セミナーの内容は

1、パープルリボン活動について

2、IPMN経過観察・膵がん早期診断の最前線

3、外科療法と再発予防の最前線

4、抗がん剤・多剤併用療法の最前線

5、放射線治療の最前線

でした。


1の「パープルリボン活動について」は先日書きましたが少し追加しようと思います。

家族性膵がんについて多くのみなさんが不安があると思うので、この数字をのせていいものか悩みましたが、今後の膵がんの早期発見を期待して、書いておきたいと思います。

家族性膵がんと罹患リスクは、第1近親者(親・兄弟姉妹・子供)に1人膵がん患者がいる場合、4,5倍のリスクがあります。

第一近親者に2人膵がん患者がいる場合、6,4倍のリスクがあります。

第1近親者に3人膵がん患者がいる場合、32倍のリスクがあります。

先日お話した石森さんの旦那様は膵がんで亡くなられたわけですが、そのお姉さまとお母様も膵がんで亡くなっています。

実は石森のさんの旦那様にはまだ弟さんもおられるそうで、弟さんの場合、第一近親者に3人膵がん患者がいるので、そのリスクは32倍です。

今の所膵がんの早期発見に有効な検査がない(?)と言われていますが、石森さんの旦那様の弟さんは亡くなった3人のカルテ開示を求め、現在は静岡がんセンターで定期的(半年に1回)に検査を受けているそうです。

通常健康な人はなかなか受けさせてもらえない検査も、理解してもらえる医師のもとで検査が受けられているそうです。


次は、2の「IPMN経過観察・膵がん早期診断の最前線」について

IPMNとは、膵管内乳頭粘液性腫瘍のことです。

簡単に言うと、膵臓にある膵管に液状の袋ができる病気で、悪性の腫瘍になることがあるとのこと。

実際には、この液状の袋が癌になることは少なく、膵臓の別の場所に新たに癌ができることがあり、定期的に検査をうけ、癌の早期発見につとめているとのこと。

膵臓癌の早期発見に関しては、有効な確率されていませんが、今わかっている段階では…。

・糖尿病の新規発症、糖尿病治療中の悪化などが早期発見のきっかけになることがある(腹痛、腰背部痛、体重減少なども)

・血中アミラーゼ、エラスターゼⅠなどの膵酵素の測定は、癌に特異的ではないが、早期発見に有用である可能性がある

・腹部超音波検査は、簡便で苦痛もないため1次検査として勧められる。ここで何か異常を認めたら次の精密検査に進む。

次の検査

CT、MRは膵臓癌の存在診断に有用であり、血液検査・腹部超音波検査などで膵臓癌が疑われた場合には、次に行うべき検査方法である。

しかし小さい膵がんでは腫瘤の同定が困難な場合もあり、超音波内視鏡や超音波内視鏡下穿刺吸引法、膵液採取による確定診断を専門施設で行うことが望ましい。

とされています。


次は3の「外科療法と再発予防の最前線」について

これは、膵臓癌の病期(進行度分類)によって手術ができるできないが分かれるのですが、Ⅳaの人でも最近は術前の化学療法などによって手術が可能になっている人が増えているとのこと。

最近行った臨床試験では、膵がんに対して、拡大リンパ節・神経叢郭清を行っても、生存率は向上しない。かえって術後の難治性の下痢が増加するとのこと。

手術中に放射線治療を行っても、再発率の低下や生存率の向上はみられないとのこと。

手術後の補助療法はTS-1が生存率が高いとのこと。


ということだそうです。

ちょっと疲れてきたので、続きはまた後日書きますね。


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