最近
私から見て、すばらしい治療家さんだな、影響力のある人だな、と思う方々が
「ファシア」という言葉をたくさん使い、その存在、機能を紹介してくださっていて、本当にうれしくて「おー、時代はこの流れだよね」と感じております。
私の持っている本ですが、これらにも「ファシア」という言葉が登場しています。
ファシアについては、以前にも書いていましたが
体の中に張り巡らされる膜。
皮膚のすぐ下にもあるし、
そして臓器を覆うファシア、骨を覆うファシア、とにかく全身に。
筋肉を覆うファシア=筋膜だけに限らず、体中に張り巡らされるネットワークです。
「筋膜の癒着を剥がしましょう」というワードは筋膜リリースやエクササイスなどでもよく聞くかもしれません。
私も以前に動画のレッスンを取っていたコアを鍛えるエクササイズでは、よく聞いていたワードでした。
それも1つのアプローチですが、物理的に、くっついているものを剥がす、というもので、ボーテックで行う手技とは、別物です。
ボーテックで行なっていく手技や
その他、「ファシアケア」と最近呼ばれているものの多くは
「ファシアの中にあるセンサーにアプローチする」という主旨のものが多いです。
ファシアは、膜といってもペラペラの膜ではなく、細かい繊維状で、ファシアの中には、脳に繋がるセンサーが、筋肉よりもたくさん存在します。
ボーテックでは筋肉のつなぎ目、腱(けん)のあたりのファシアに優しい刺激を与えることが多いのですが、その辺りには特にセンサーがたくさん存在します。
これは、アナトミートレインという解剖学書。膜の繋がりに特化した本ですが、
その帯に書かれている文。
「脳は膜の声を聴き、筋に話しかける」
膜に、適切な刺激を与えることで、脳はそのサインを読み取り、
筋肉に適切な動きをするように、働きかける。
例えば
筋肉が硬いから、これをぎゅーぎゅー揉みましょう。
などとは全く異なるアプローチ。
先日お客様とおしゃべりしていて、「自分にとって無理のないことだけ、体に起きる感じ」と言って頂いて、なんと的を得たご感想でしょう、と思いましたが
私はボーテックでスイッチを入れているだけで、その刺激を受け取って、司令を出すのはご自身の脳、なのです。
私の思うところですが
世にある「ファシアケア」は、本当にすばらしいものが多く
短時間で、そして皮膚をわずかに動かす程度の優しいアプローチで、痛みを軽減できるものもあります。
私も、参考にしたり、取り入れたりしているものも、たくさんあります。
で、ボーテックのさらにすばらしいところを付け加えると、
ボーテックは特定の痛みにはこの手技、というよりも、
ある一連の流れの手技をすれば、あれにもこれにも、多いものでは20近い、症状に対応する、予防にもなる。ということ。
私の感覚では、20に収まらないくらいです。
筋肉や関節の不調だけでなく、内臓疾患、呼吸器系などにも対応していたり
ツボとの関わりもよくできてるなぁ、、と思うところです。
症状が起きる前に、体の位置や機能を元あるところに戻して
私が思うに、最高の若返り法でもあるし、最高の予防にもなるということです。
ボーテック(Bowen Therapyとも呼ばれます)を編み出して下さったMr,Bowenは、すさまじい努力と研究、検証の結果この手技を編み出して下さったはずですが
これを
a gift from God
神様からの贈り物、と言っていたそうです。
大切に、この贈り物を受け取り、ご縁のある方に体感して頂きたい気持ちです。
施術を受けて下さっている方
そしてこの贈り物をまた、受け取って学びを深めようとして下さっているみなさまに、
心からありがとうございます。
流れは、こっちだと、、思ってます。
痛みを伴う治療やマッサージではなく、
かといってふんわりしたヒーリングだけでも
ゆるいだけのマッサージでも、もちろんなくて
本物でありたいし、それを伝えていけるよう
これからも精進いたします。
膜に関しては、今もまだ未知の部分が多いと言われていますが
今の私の言葉で、書かせて頂きました。
今後も色々アップデートしていきますね。
おまけは、全粒粉入りで餃子の皮を作ってみた。
見慣れない色だけど
味も食感もグーでした。
今日も、ありがとうございました♡
しほ





