進化する存在である肉体意識 | アカシックレコードの世界

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The Knowing Way Japan (旧Gary Bonnel Japan)認定インストラクター&プロフェッショナルアカシックリーダー中島志保のつれづれ日記です。音楽家としても活動中です♪

トライアードと呼ばれるすべての第一次存在(魂)は、創造された最初の瞬間から全体であり、完成された存在です。より高次元の存在へは進化はしません。進化する存在であるすべてのダイアードは、始まりの瞬間(創造主)の最初のビジョンの可能性を達成すべく他のダイアードと結合します。

ダイアードが組み合わされたものが細胞になると、感覚のない意識がダイアード性物質として形成され、始まりの瞬間の虚空(Void)の中に進化しつつ入っていきます。ダイアード性物質である細胞が質量を持つようになると、「拡大した意識」を持つようになります。初期段階では、この意識はそれを作り出した物体の持つ制限された期間ー寿命を超えて存続し拡大し続けます。このために拡大し続ける意識は今まで入っていた物質と同じような物質を再生しようと、あるいは似たような物質を占有しようとします。発達していくライフサイクルの一環としてそれを行うのです。

自らを維持していくことが安定してくると、感覚を持たない意識(もともと質量を持った細胞あるいは細胞の塊から生まれたものです)は、自分の前身だった物質を再生し、より長い寿命を持つものへと進化していこうとします。この無意識または前意識の生存の「欲求」は、多機能を持った細胞を形成しようとします。このことがさらに前身である物体が消滅したあとも存続する、より拡大した意識を生み出します。多次元的な意識は進化するダイアード性の要素(単体)が組み合わされたときの副産物なのです。複数の魂が一つになりお互いのユニークな資質をシェアし合えるように、ダイアードもまた組み合わさり新しい進化する構造を形成しながらお互いを強化しあうのです。極微のダイアードの単体の要素の元の形体は不変です。そして組み合わさって新しい物質を形成したあとは、その物質の寿命が尽きたあとも継続して存在するのです。こういった意味で複合したダイアード、または一連の類似した生命体を形成していくにつれ、ダイアードはその最終形体に近づき、より偉大な「感覚を持たない意識形体」になっていきます。

最終形体はどのような形にもなりえます。生命体あるいは非生命体いずれにもなりうるのです。すべての物質は意識をもっています。そして地球上で最も進化した最終形体は霊長類です。

霊長類の環境においては、私たちは魂(トライアード)であり、物理的形体(多機能性のダイアード)に宿っている存在です。人間の肉体は何兆ものダイアード(基本進化存在)から成り、より大きな形体に進化すべく、すべてが調和する特定の形体の創造を目指しています。それぞれの「特定の形体(細胞で構成されたもの)」はすべてがまったく同じダイアード性の物質でできています。実際、物質と言われるすべてのもの、すなわち鉱物、気体、人の臓器、複合化学物質、すべての有機的な物質、木製のテーブル……これらの基本的な構成物はどれもまったく同じなのです。人間の場合、基本的なダイアード形体は「幹細胞」と呼ばれ、その細胞から人体のすべての細胞が作られます。

幹細胞の基本的な性質は、ある特定の機能を果たすための特定構造を一切持っていないということです。言い換えれば、幹細胞は、隣の細胞と協力して心筋細胞のように身体に血液を送り出すことはできません。赤血球のように血管内を酸素を運ぶことはできませんし、神経細胞のように腕や足を動かすために電気信号を伝えることもできません。けれども特定の機能を持たない幹細胞は、特定機能を持つ別の細胞を創ることはできるのです。心筋細胞も、血球も神経細胞も。この特定機能を持つ細胞を創り出すプロセスは「分化」と呼ばれます。

この進化のステップは、その物理形体が環境の中で生き残るために必要なときに起こります。科学者は今、幹細胞の内側と外側の何が引き金となって分化を促すのかを、やっと理解しはじめたところです。内側の引き金となるシグナルは、細胞の遺伝子によってコントロールされます。遺伝子はDNAの長い鎖の中に散在し、中にはその細胞のすべての構造や機能の指示が記録されています。外部からの細胞分化を引き起こすシグナルは、他の細胞から出される化学物質、隣り合った細胞同士の物理的な接触、そして全体の形態に関わるある種の分子などです。

では、一つの幹細胞が何十億の細胞を持つ背骨を形成しようと決断するときの非物理的な、形而上学的な要素は何でしょうか?形而上学的な観点から見れば答えはシンプルです。自己選択は肉体が死を迎えたときに始まります。死後も肉体意識はさらに継続し拡大し続けようとしますが、幹細胞には前の肉体の意識が保持されています。ということは一度ふくらはぎになった筋肉は常にふくらはぎに、くるぶしの骨は常にくるぶしの骨になるということでしょうか?そうではなく、単純に一つのダイアード(肉体)の寿命を終えた継続する意識は、直前のダイアード意識と同様の、あるいはよく似たダイアードを次の形体として選ぼうとするということです。

進化のジャンプは、その細胞の全体調和が保持記憶を通してシフトしたときに起こります。また細胞をとりまく極微世界の環境も影響します。このごくわずか保持されている拡大した意識が全体の調和に変化をもたらし、新しい領域を引き寄せる力になります。幹細胞では自己選択のプロセスが始まり、それがやがて多機能を持った多次元な意識となるのです。
(ゲリー・ボーネル著「アトランティスの叡知」p.92-95)

 

 

DNA 科学技術のイメージイラスト(ミツキ)