神奈川県囲碁センター | 碁会所探偵シホ&クニ

碁会所探偵シホ&クニ

初段を目指すシホ&クニです。
碁会所で打つのが大好きな私たちが,
お世話になっている碁会所、
初めて行ってみた碁会所をご紹介します。

横浜在住のシホクニは、

「昔、横浜駅東口のホテルに、大きな碁会所があってね…」

という話を

よく耳にしていました。




「いつも満席で、並んで待っている人もいた」

「あそこで強くなった人は多いんじゃないかな」




そんな伝説の碁会所の流れを汲むのが、

今回紹介する「神奈川県囲碁センター」です。



現オーナーの佐藤悌一さん(82歳)が店を引き継いだのは、

平成7年。



ホテルの碁会所が経営困難となり、

営業停止命令を受けたのがきっかけでした。



その年の12月末に碁会所は閉店。

佐藤さんは碁盤などの備品を一旦倉庫に預け、

新たな場所探しに奔走します。





そして、同じ横浜駅からほど近い鶴屋町に物件を見つけ、

ひと月たたない平成8年1月9日に、

新規オープンを果たしたのです。






仕事と碁会所、2足のわらじを履きながら、

佐藤さんは、

この先の経営をどうするか考え続けました。




実は佐藤さんの本業は、経営コンサルタント。

碁会所を引き継いだときには、

現役で仕事をしていました。



ですから、経営についてはプロ中のプロ…

なのですが、




「仕事相手は大手企業でしたから、

 家賃の心配などしたことがなかったんですよ。

 ところが、碁会所経営では、

 家賃が大きなウエイトを占めるんですね。

 これには悩みました。」




そして2年前、病気で入院した際、

思い切ってもう一度、

店を移転する決意をしたのです。








こうして昨年8月、

現在の場所に引っ越して、

新生「神奈川県囲碁センター」がオープンしました。



横浜駅きた東口を出て徒歩3分。

雑居ビルの2階に「囲碁教室」の大きな看板が見えてきます。




碁会所探偵シホ&クニ

※入口は自販機の裏手になります





駅から近いものの、繁華街ではないため、

家賃はぐっと抑えられました。



たしかに一見のお客さんを呼び込むのは

難しいかもしれません。




けれど、主要駅からこれだけ近いのは、

利用者にとって、本当にありがたいですし、

待ち合わせにも便利。



人混みが苦手な方も助かりますね。





実際、

店には定期的に利用するグループや、

教室にやってくる子供たち(50人!)など、

「常連さん」がしっかりと定着しています。




もと飲み屋さんで、

ちょっとした舞台もあったという店内は、

作りつけの戸棚などを残して、

きれいに改装されました。


店内には碁盤が11面。

こじんまりとして落ち着きます。





碁会所探偵シホ&クニ


※シンプルな内装の店内




ところが、

「こちらが、教室などに使う個室です」

と案内された部屋を見て、シホクニはびっくり!



ほぼ、フロアと同じ広さがあるその部屋には、

碁盤が10面。





碁会所探偵シホ&クニ

※最大20人までの団体で借りることができます




「今なら同じものをもう1セット!」

みたいな作りになっていたのです。


しかも、

事前に予約をすれば、席料のみで誰でも利用することができます。


飲食の持ち込みもOK!


すばらしい。

シホクニが、こんないい場所を見逃すはずがありません。

「ここでオフ会ができたらいいね」

と、ひそかに計画中です。



席料も、男性800円、女性・学生600円

「主要駅の近くとしては、安い)で、

グループの場合は100円引きになります。



しかも、グループの定義は「2名以上」から。


たとえばシホクニが遊びに行けば、

二人で1000円払えば、個室で打つことができるのです。




佐藤さんのモットーに、

「女性と子供のお客さんを大切にする」

ことがあり、

値段設定もそのひとつ。



とくに、子供教室には力を入れています。



「子供のうちに右脳を使って囲碁の感性を磨くことが、

 上達に繋がるんですね。


 私もそうですが、大人になると、

 とくに男性は理論で考えようとする人が多い。


 でも、理論だけではだめなんですよ」(佐藤さん)




また、

「アマチュアが、教え込むのはよくない」

という思いもあり、

教室の中心は、棋譜並べとビデオ鑑賞。


大会やイベントにも数多く参加しています。



碁会所で、年に3~4回開催する

インストラクターによる指導碁会も、

教室に通っている子供たちは無料で受けられます。



何ともうらやましい環境ですね。




そんな佐藤さんが碁を覚えたのは、大学院の学生だったときでした。


教授から、


「政界・財界には碁を打つ人が多いから、

 たしなみとして覚えておいた方がいい」



と言われたのがきっかけ。




当時横浜に、

「渡辺囲碁研究所」という研究会があり、

若き日の高木祥一九段、小島高穂九段などが勉強に来ていました。


佐藤さんもここに通い、鍛えられて、アマ七段になります。




碁会所探偵シホ&クニ

※右が席亭の佐藤悌一さん。左が奥様の治子さん。



現在は少し棋力が落ちたとおっしゃいますが、

囲碁について語る口調は若々しく、とてもダンディ。




碁会所は娘さんが引き継ぐことを決めているそうですが、

ぜひ、佐藤さんにもう少し続けていただきたい。


碁の指導だけでなく、

かつての横浜の、囲碁事情など、

うかがえたら楽しいだろうな。




そんなことを思うクニなのでした。




碁会所探偵シホ&クニ


                                      by クニ


応援のポチリをお願いいたします


                     


人気ブログランキングへ






神奈川県囲碁センター


〒221-0056

横浜市神奈川区金港町5-15 山来ビル2F

℡       045‐461-3359

営業時間   AM11~PM8(土曜PM9) 年中無休


料金      男性800円 女性・学生600円

 喫煙コーナー別


HP         http://55igo.net/