化忌の捉え方
１．欽天四化紫微斗数飛星秘儀（一）（蔡明宏著）での化忌の捉え方
・虧欠、道義、変遷、駅馬、災厄、凶險、収蔵
２．北派河洛紫微斗数止観録での化忌の捉え方
・忌の質は水であり、水の性は潤下である。忌の本義は己の心であり、これは自分が中心であることを謂い、固執・不順・口論・災厄・無縁・変動・収束・収蔵を表す。忌は宇宙一切の因縁の終点であり、終結であると雖も、むしろ別の循環の始まりとなる。生々循環の最高の理である。
・人においては、人間関係中に制約があり、どうすることもできない愛憎の一面がある。固執・執念・内向・欠債・支出・欠損・無縁・口論。
・縁滅、無縁、性空？、宿命論、欠債、虧欠、口論、八方ふさがり？（蹇塞）、変動、変遷、駅馬、主観、執着、固執、忙しく働く、支出、溺愛、責任、現金、財物、収蔵、占有、私有、名分。
３．飛星紫微斗数之発財昇官秘笈（周星飛著）での化忌の捉え方
（周星飛氏は梁若瑜老師系の飛星派の方）
・「忌」：是は「老陰」であり「冬天」である。「水」旺の象に属する。万物は「蟄伏」、「収蔵」、等新たな希望を待つ。
・総合象義：
（1）憨厚、拙樸、率真、耿直、忠貞、義気。
（2）収蔵、固守、守成、安定、結果。
（3）執着、固執、煩悩、憂傷、欠債、労碌。
（4）小人、是非、仇恨、憤怒、痛苦。
（5）貪欲、癡迷、妄念、邪念、自私。
（6）窒礙、狭隘、陰暗、髒乱、醜陋、破旧。
（7）少的、老的、不規則的、有缺陥的。
４．紫微斗数密碼全攻略（林辰熹著）での化忌の捉え方
（林辰熹氏は占験派の方です）
・口論、挫折、直感が優れている、聰明だが口論を引き起こしやすい、トラブル？（難搞）、性格が変わっている（脾気怪）、悲観、いじけている、引っ込み思案（退縮）、愛すると周りが見えなくなる（愛鑚牛角尖）。化忌が入った宮位の生まれ（子年～亥年）は一生の貴人。
以上のように、
・飛星派・欽天四化派は執着から派生する軋轢と結果としての収蔵など、四化を重要視することから解釈が多岐にわたっている。
・占験派では口論などネガティブな捉え方をするが、収蔵などの結果としてもたらされる物事についてはあまり見ないようです。
↓押していただけると励みになります。参考になったようでしたら押していただけますか？よろしくお願いします。
