檀道済(魏晋南北朝時代の宋の将軍)が著者である「三十六計」の中の敗戦計中の「走為上(逃げる・逃走するを上策とする)」を指す。
敵が優勢で味方が勝ち目のない時は、追撃を受けないよう逃走して兵力を温存し、その後は味方が優勢になるよう策を練って後日の勝利を目指す。
私もこの策を使いました。
子会社に出向中、親会社の他部署から役員として転籍してきた人がパワハラ上司でした。
役員として転籍してきてすぐに別の子会社から出向してきていた人がパワハラ被害にあい、うつ病で休職。
その後もパワハラは変わらず。数年我慢しましたが、このままではメンタルをやられると思い、親会社の人事に「持病が重くなってきたので」と、異動希望を伝えました。結果、異動希望を伝えてから1か月後に異動先(別の子会社)を伝達され、それから4か月ほど経った4月付けで今いる子会社に同待遇で異動できました。
もちろん、私の場合のように、親会社からの出向者ということで、同待遇でのスライドという理想的な条件で逃げられる人ばかりではないでしょう。むしろ逃げるためには退職して転職するしかない、という人が大半でしょう。それでも、メンタルをやられたら働くどころの話ではなくなり、生活保護を受けるしかないという状況になる場合が多いのではないでしょうか。
傷は浅いうちに。いや、傷を負う前に。
三十六計逃げるに如かず
を是非思い出してください。