腰の痛みを訴え来院されたOさん。
以前のようにぎっくり腰と思っていたが、今回はそれよりも症状がきついという。
じっと立っているとズシーンと左腰を中心に重くなり痛みがきつくなる。
寝起きや座って立つときにつらく、腰の可動はどうやっても痛みが出て、特に後屈・右側屈が痛い。
見ると、Oさんの体は、疼痛性側彎を起こしている。
これは、痛みから避けるため体が筋性防衛を働かせている状態で、正面から見ると体が歪んでしまっている。
椎間板ヘルニアでよく起こるケースだ。
Oさんは以前、病院で軽いヘルニアだと言われたことがあるという。
今回は、その状態よりもひどくなっている様子で、私の見たところ、筋緊張による内圧が強くなり、椎間板への圧力が高じ、椎間板の劣化が著しくなっている。
SLRテストでは足をあげたときに腰付近にズシーンと痛みを発する点からも、椎間板のトラブルが生じている事は間違いない。
Oさんには、エネルギー療法を施すことにした。
1回目の施術後、翌日に体を診たところ、疼痛性側彎は大分ましになっている。
痛みも半分くらいまで楽になったという。
2回目の翌日、3くらいまで痛みは軽減。可動域もかなり上がっている。
側彎もかなりなくなっている。
3回目の施術後、痛みは2レベル。
SLRテストでも痛みは出ない。
以前のような強い痛みは出ないが、たまにピッとなることがあってまだ慎重に動いている状態。
ただ、寝起きや日常の動きでは、かなり楽になっている。
夕方位になると腰が重だるくなりやすい。これは筋緊張がある程度緩和され、内圧が軽減されたものの、椎間板の劣化の修復が作業中のため、今しばらく完全回復に時間がかかる(細胞交換が必要な器質的疾患のため)からだ。
あれだけ強かった疼痛性側彎も、ほぼ消失している。
わずか3回くらいで、しかも手で触れるだけのエネルギー療法で、筋性防衛のための疼痛性側彎がまっすぐに戻ったという事実。
どうして体のゆがみがそんなエネルギー療法でただされるのか?と疑問に思われる方もいるだろう。
だが、エネルギー、気の調整を行うことで、関連臓腑・感情・筋肉・椎間板のマイナスを癒し、本来の働きへと誘うことで、体は正常な働きを見せ、適正な位置に戻りつつあるということなのだ。
まだ、これから完全回復まで施術をしていく必要があるが、椎間板劣化~ヘルニアによる疼痛性側彎が、ほんの数回のエネルギー療法で物理的に歪みが修正されたことを事実として報告しておく。
完全回復した際は、事後報告をさせて頂くつもりだ。