<経緯>
デスクワーク中心の仕事の疲労により、右肩~肘の痛み、第三・四指の痺れが生じ、さらに、右腰~下肢の痛みや張りを訴えられ来院されました。
<検査>
臓腑は、腎・胃・大腸らの反応が強い。
肩を外転し、肘を曲げる動作で、肘周囲に強い痛みを発する。
指の痺れは何もしていなくてもある状態で、上記の動作でそれが増す。
手の回内動作でも痛みが生じる。
腰は、前・後屈、側屈(右>左)で痛みが出る。じっと立っていても腰が重たい。
「肉体的負荷による疲労の蓄積に加え、関連する臓腑の弱りが疲労の回復を妨げ、痛みを生じやすくしている」
と、告げると、日常生活の食の在り方や便秘がちな点を語られ、納得されておられました。
<処置>
臓腑に関連する頭の共鳴点に鍼
「軸」の修正
<効果>
まず、寝た状態で臓腑に関連する頭の反応点に鍼をし、全体調整。
この時点で腰の前屈の痛みがなくなりました。
次に座位で、右腕の痛い動きをしてもらい、関連臓腑につながる頭の反応点に鍼。
その場で、肩・肘の痛みや張り、指の痺れ、手の回内動作痛のすべてが消失しました。
そして、立位で「軸」の修正を行い、腰の後屈痛・下肢の痛みがゼロに。
すると、「右肩が軽くなったので、今まで感じていなかった左肩のコリを感じるようになった」(最も強い症状が消えると二番目の症状を感知するようになるから)とおっしゃられたため、立位で「軸」修正を行うと、左肩のコリもなくなりました。
「軽いです!」
と、たった一度の施術で、すべての症状がゼロになった事に、驚きの表情で喜ばれていました。
<解説>
疲労による筋緊張だけが原因ではなく、実はその背景にある日常生活の乱れ(食やストレスなど)が臓腑を弱らせ、痛みを引き起こす元となっていました。
そのため、頭への鍼で臓腑の調整を行うことで、肩・肘・指の痛みや痺れがその場でゼロになったのです。
さらに、軸修正をすることで、ものの数分で腰や足の痛みがゼロになり、ご本人も当惑されていました。
大阪府羽曳野市の鍼灸・整体院 『逍遥堂』