”逆風に立つ 松井秀喜の美しい生き方”を読んで | Gezan(下山)のブログ

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高校の同級生に誘われて山歩きをしています。
山頂をめざして登っている時には見えなかったものが、
下山する時に、気づかなかった草花や景色があります。
これからの人生で、
今まで気づかなかったことなどを書こうと思います。

 松井選手・ミスター長嶋両氏の国民栄誉賞ダブル受賞を知った時

 なぜ 今なのとチョット不思議な感じがしました。


 何で見たのか忘れてしまったのですが、

 「松井選手は、ミスター長嶋と同時受賞だから貰うことにしたんだろう。」


 そんなことがあったので、

 信州で何時も行く本屋さんで、

 伊集院 静著「逆風に立つ 松井秀喜の美しい生き方」が目に留まった

 のでしょう。


 私は、松井選手のファンではありませんでした。

 私は、ミスター長嶋ファンです。

 ミスター長嶋は、デビュー戦での連続四三振、天覧試合のホームラン、

 敬遠のボールをホームランなど驚きと感動を与えてくれました。

 

 ミスター長嶋は、

 ・ 易しい打球をファインプレーに見せたり、

 ・ 豪快な空振りでヘルメットを飛ばしたり、

 ・ 敬遠のボールをホームランするなど

 一挙手一投足で観客に見る楽しみを演出していたような気がします。

 ミスター長嶋のトンネルも演出ではないかと感じています。


 

 松井選手のファンにならなかったのかがこの本を読んで分かったような

 気がします。

 一打一打、ワンプレーワンプレーに一喜一憂していなかったのです。

 ホームランを打ってもガッツポーズをせずベースを一周していたのです。

 チームが勝つ、優勝することを使命として野球をしていたようです。

 淡々としたプレースタイルから感動を感じることが少なかったんだと思います。


 

 この本からは、松井選手とミスター長嶋の縁、絆にも感銘を受けます。

 ミスター長嶋が自宅へ帰ってからの練習の話は有名ですが、

 松井の帰ってからの練習のことは知りませんでした。


 ミスター長嶋は、夜中に松井選手に電話をしていたそうです。

 電話に出た松井選手の声で、何時も練習をしていたことを感じていたそうです。

 5年・10年先のための練習をしていたのです。


 日曜日にテレビに出ている張本氏が

 銀座で呑まないでもっと練習してればよかったと語っています。

 

 天才とは、センスのある人が5年・10年先のために練習を続けられた人たち

 なのだと感じます。


 この本からは、松井選手の生き方に教えられます。

 松井選手は、中学生の夕食の時に、父親から人の悪口を言わないようと教え

 られたそうです。

 それ以来、人の悪口を言っていないそうです。

 

 それから、松井選手は様々なボランティア活動をしていますが、

 あまり公にはしていないようです。

 自分でできることをそっとするのがボランティアだと考えているようです。


 この本では、野球人松井選手の生き方だけでなく、人生の生き方をも教えられ

 ました。