今期、アユイングの釣果がなかなか伸びない。
昨日のブログでも書いたが、今年はどうも調子が悪い。
……いや、アユが悪いのか。
……いや、川が悪いのか。
……いや、たぶん私が悪い。
そんなことを考えながら、この日も川へ向かった。
現地到着は14時30分。
「今日は夕まずめまでに、なんとか1匹……」
そんな控えめな目標を胸に釣り開始。
ところが――
釣れない。
14時30分から16時30分まで。
なんと、2時間ノーフィッシュ。
ルアーを投げる。
巻く。
投げる。
巻く。
そしてまた投げる。
アユはいる。
たまに水中でキラッと魚体が見える。
「いるじゃん!」
しかし、私のルアーにはまったく興味がない。
どうやら今年のアユは、私のことを完全に無視しているらしい。私の釣りパターンを完全に掌握しているよう。
どうしても「川のキワ」に置きたい
この日の最大の問題は、ルアーを狙った場所にステイさせられないこと。
アユがいそうなのは、川の流れの中でもほんの狭い筋。
特に川のキワ。
「ここにルアーを置ければ釣れるはず……」
そう思ってキャストするのだが、流れに乗ったラインがどうしても邪魔をする。
ラインが流れに引っ張られる。
ルアーも動く。
狙った場所から外れる。
そしてまたキャスト。
これを繰り返しているうちに、だんだん釣りというより、
「ルアーを狙った場所に置くゲーム」
になってきた。
そこで、ふと思った。
「……待てよ。」
バス釣りの「ちょうちん釣り」
バス釣りには、木の枝などにラインを絡ませ、ルアーを水面近くで一点に留めて誘う、いわゆる「ちょうちん釣り」がある。
ルアーを投げるのではない。
木にラインを引っ掛ける。
そして、その状態でルアーを狙った場所にステイさせる。
これだ。
「アユイングでも……できるんじゃないか?」
普通に考えれば、
「アユ釣りで何やってんだ」
という話である。
しかし2時間釣れていない私には、もはや常識など関係ない。
やってみるしかない。
秘儀!「ちょうちんアユイング」
そこで、橋の近くの木の枝を利用。
ラインを枝に絡ませて、ルアーを狙った筋へ。
すると……
できた。
今まで流れに持っていかれていたルアーが、狙った場所にピタッと入った。
「おお……」
ルアーが動きすぎない。
狙った筋から外れない。
まさに、
アユの目の前にルアーを置いておく。
そんな感じだ。
そして、しばらく誘っていると――
ゴン!
来た!
18センチくらいのアユ。
「やっぱり、ここだったか!」
そしてまた――
ゴン!
今度は20センチ近い。

なんと、立て続けにヒット。
さっきまで2時間も何も起こらなかったのに、
木の枝にラインを引っ掛けた途端、アユが連発。
なんなんだ、これは。
今回使ったのは、シンキングタイプのミノー。
沈めて狙った筋に入れ、そこからできるだけポイントを外さないようにする。
結局のところ、今回わかったのは、
「何を使うか」以上に「どこに置くか」が重要なのではないか
ということ。
アユがいる。
闘争心もある。
でも、ルアーがそこにいなければ始まらない。
当たり前といえば当たり前なのだが、実際に釣果として出ると、あらためて実感する。
そしてもう一つ。
今回の釣り方を人に説明するとき、
「木にラインを引っ掛けて釣りました」
と言うのは、なんとなくカッコ悪い。
なので、これからはこう呼ぶことにする。
「ちょうちんアユイング」。
どうだろう。
なんとなく新しい釣法っぽい。
ただし、調子に乗って木にラインを絡ませすぎると、
「ちょうちん」ではなく「ただの木登り」
になるので注意が必要だ。
今年はなかなか釣れないアユイング。
しかし、釣れないからこそ、いろいろ考える。
そして、こういう「どうすれば釣れる?」を考えている時間が、実は一番面白いのかもしれない。
……まあ、できれば次回は、
普通に投げて普通に釣りたい。
