第177回
実施年月日:2022/8/16
センター: 青森県
会場: 青森献血ルーム
所在地: 青森県青森市長島1-3-1 日本赤十字社青森県支部 4階
種類: 血漿(4サイクル)
記念品: クールジェルシート、めんツナかんかん、ボールペンと蛍光ペンのセット
青森市内の献血ルームで献血しました。
最初はこの日に弘前で献血する予定にしていたのですが、青森-弘前間の鉄道が大雨の影響で運転見合わせとなっていて予定を変更した次第。
青森献血ルームは赤十字県支部のビルに入っています。血液センターの建物に入っている献血施設は全国各地にありますが、赤十字県支部というのは珍しいかも。
1階玄関ロビーには三上剛太郎のが木像が安置されています。玄関正面なので目が合ってちょっとドキッとしますね。木像というが青森らしいです。
そして、その隣の展示ケースには三上剛太郎手縫の赤十字旗が納められています。
青森県下北郡佐井村出身の医師三上剛太郎は明治38年1月、日露戦争下の満州に軍医として従軍しました。
極寒の黒溝台に仮包帯所を設営し、負傷兵の手当てをしていた剛太郎はロシアのコサック兵に包囲され、全滅の危機に瀕しました。
そのとき剛太郎の脳裏には、戦時下における負傷兵の保護などを定めた「ジュネーブ条約」が浮かんだといいます。
とっさに三角巾2枚と赤い毛布を切り裂いて縫い合わせ「赤十字旗」を作成し、仮包帯所に高々と掲げました。
これを見たコサック兵は発砲攻撃を止め、立ち去ったといいます。
ロシア兵1名を含む70余名のいのちを救った手縫いの赤十字旗は、のちにスイスやイタリアの赤十字国際博覧会に展示され、各国の赤十字関係者から”世界の宝”と評されました。いまはこうして故郷青森の赤十字県支部ロビーに展示され、多くの人たちに感動を与え続けています。
ではエレベーターで4階へ移動しましょう。
比較的小さな献血ルームです。大阪で例えると南大阪事業所(最寄りは南海二色浜駅)くらいの規模です。
また、平日午前ということもあってか、献血に来ている人も少ないです。
10日ほど前に青森ねぶた祭があり、ルーム内にも金魚ねぶたが飾られています。
予約時刻より少し早く来ましたので、休憩してから受付してもらうことに。
問診室の床には赤い対角線が引かれていて、問診医とドナーの距離を空けるようになっています。コロナが流行し始めた2020年4月以降に17か所で献血していますが、これは初めてです。
問診で
「ここで献血を終えると47都道府県制覇です」
とお伝えしたら、お医者さんは
「そういう方、何人かいましたよ。青森が最後っていうパターンは多いんじゃないですか?本州の端ですし」
と笑いながらおっしゃってました。たしかに東海近畿以西の人は青森にあまり来ないと思いますので、そうかもしれませんね。青森県もこんな動画(結構気に入ってます)を作って大阪の県産品ショップで放映してたぐらいですし。↓
問診のあとは血液検査です。血液を取ったところに絆創膏を貼って止血バンドを巻く献血ルームは多いのですが、ここはそうではありませんでした。絆創膏までは一緒なのですが、そのあとは
「自分の指で押さえる」
なんです。
血液検査も終え、絆創膏の上を指で押さえながら飲み物をいただき、採血の呼び出しを待ちます。
ここはお菓子が豊富ですね。職員さんがおっしゃるには、ビルや駐車場にコストがかかるとお菓子を充実させにくいのだそうです。
今回の処遇品(記念品)ですが、まずはクールジェルシート。東京2020オフィシャルの品です。
それとツナ缶。これはご当地献血キャンペーン第二弾~九州・沖縄編~のプレゼントです。
全都道府県で献血したことになりましたが、未訪問の献血ルームはまだまだたくさんあります。今後もゆっくりあちこちで献血してみたいと思います。
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