【大阪の名建築】中央電気倶楽部 本館 | バスと献血のたび

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今回は堂島の中央電気倶楽部。1932年、松下幸之助が松下電器の創業記念式典で水道哲学を表明した地であります。
中央電気倶楽部は電気関係者が主体となって設立された社交倶楽部でして、四つ橋筋の渡辺橋よりやや北、紀陽銀行とアロフト大阪堂島(堂島ホテル跡)の間を西へ100メートルほど歩いたところにあります。
この道を中央電気倶楽部を過ぎてもうちょっと行くと東洋紡の本社があります(この道だとビルの裏側に着きますが)。東洋紡は渋沢栄一によって設立された日本初の民間大規模紡績「大阪紡」を基礎とする会社。社内は大河ドラマや新一万円札で盛り上がっているんでしょうか。
 
中央電気倶楽部に戻りましょう。
本館(旧館。上の写真)の建物は1930年竣工で3代目にあたります。設計者は葛野壮一郎。以前の記事に書いた大江ビルヂングも葛野壮一郎の作品です。地上5階、地下1階の鉄筋コンクリート構造。外はイタリア風スクラッチタイルで覆われています。中は見ていませんが、階によってデザインが異なるそうです。
本館の隣は西館(新刊。下の写真に少し写りこんでいるビル)。昭和40年の竣工です。
中央電気倶楽部のウェブサイトによると
「1944年に海軍に徴用され、終戦後は連合国軍に接収。その後の倶楽部役員の懸命な返還運動の結果、クラブが復活した」
とのこと。大阪倶楽部と似ていますね。あちらが海軍に徴用されたのは1945年です。
 
正面玄関横に「創立100年のあゆみ」という顕彰碑がありますので、ビルを見に来られた方はぜひこちらも読んでみてください。
 
「あゆみ」を読んでビルを見上げると、屋上の壷みたいな装飾が落ちてきそうでちょっと怖いです(笑)。
 
 
大阪市北区堂島浜2-1-25
 

(訪問日2021/5/7)

 

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