【西国巡礼】145 書写郵便局前~圓教寺摩尼殿 | バスと献血のたび

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大阪からバスを乗り継いで遠くまで行きたいです。
献血の記録も載せていきます。

路線バス(高速バスを含む)だけを使って夫婦で西国三十三所を巡礼しています。

【前回のおはなし】 

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姫路市の書写郵便局前バス停です。ここから書写山ロープウェイの山上駅まで歩きます。
 
まずは県道を西へ。
途中の電気屋さんに『サンヨーカラーテレビ』の看板を発見。UHFが映るのをウリにしてますね。学生時代のこと、姫路工業大学(現在の兵庫県立大学、書写にキャンパスがある)に進学した友人が姫路のことをいろいろ教えてくれました。その中に「姫路は生駒山からの電波が届きにくいため、場所によってはUHFの中継局のチャンネルでテレビを観ている」という話があったのを思い出しました。他に思い出すのは「書写おろし」のこと。冬に書写山から冷たい風が吹き下ろしてくるそうです。圓教寺の御詠歌
「はるばると 登れば書写の山おろし 松のひびきも 御法なるらん」
にも"山おろし"が出てきます。
 
県道を700メートル歩くと書写バス停があり、その手前を右折します。
道標には「右 志よしや山道」とありますね。ここから圓教寺に向かって北上する登山道が東坂参道です。

登山道の入口には善意の杖が設置されていて
「杖の返却は登り口へ」
とあります。確かにそれはそうですね。
 
少し登ると如意輪時からの登山道と合流。書写山は明治初年まで女人禁制だったそうで、如意輪寺は女人堂にあたるお寺だったそうです。
 
ゴツゴツした岩がむき出しになった参道ですが、案内板や丁石が整備されて歩きやすいですよ。ノルディックウォーキングの人もいれば、犬を散歩させている人もいます。
 
五丁、八丁の丁石が立っている場所は展望広場のようになっています。播磨平野を見ながら休憩。風が気持ちいいです。
 
参道は日陰になっている箇所も多く、暑い時期でも比較的登りやすい道だと思います。
十三丁の山道を登って山上駅に到着。道標からの所要時間は約40分。速足で登ったので時間は参考にしないでください(笑)。
 
山上駅の自販機でお水を買って飲みます。実は飲み物を持たずに歩いておりました。反省。
駅に設置されている顔出しパネルは手も出せる珍しいタイプです。
 
西国巡礼はこの先、成合寺、松尾寺、長命寺、観音正寺で山歩きが待っています。でも今回の歩きで自信が付きました。
 
休憩を終え、先に進みましょう。
ロープウェイ山上駅から少し歩くと志納所があり、志納金500円を納めます。ここで500円プラスして1000円を納めますと特別志納者ということで摩尼殿までバスに乗ることができます。
バス旅なので、ここは特別志納金を納めてバスに乗るべきですね(笑)。特別志納者は山内でシール(上の写真、直径約4センチ)を左胸に付けて行動することになっています。500円をバス代とみなすと有償旅客輸送になってしまうので、志納者に対する処遇という扱いでバスに乗せているのだと思います。
 
▲こちらが摩尼殿行きのバス。白ナンバーです。
バスは1時間に3往復してますが、20分間隔ではありません。ロープウェイの運行間隔(15分毎)に合わせた苦労が偲ばれます。
 

2020年9月23日(水)

志納所 12:38
↓ 書写山圓教寺 マイクロバス
↓ 摩尼殿行き 往復500円?

摩尼殿 11:41(実測)

 

バスは古来からの参道ではなく自動車用に整備された道を進み、一部の道は自動車専用になっています。東坂から歩いてくると山門や寿量院を経由しますが、バスだとそれらがどこにあるのか、よくわかりません。
バスが舗装していない急な坂を上り下りするとき、なぜか
「世界の三大地獄交通機関、中国のジャンピングバス(一日乗ると必ず骨折者が出る)」
という話を思い出しました。このバスが快適じゃないと言ってるわけではないですよ(笑)。
 
摩尼殿までは約3分。
 
西国第二十七番札所、書寫山圓教寺摩尼殿に着きました。
 
(オマケ)
さきほどのバスですが「どこから境内まで運んできたんだろう」と不思議に思いませんか?東坂は走れないし、ロープウェイで宙づりにするわけにもいきません。
で、帰宅後に調べたら分かりました!兵庫県立大学の裏から圓教寺境内まで西坂という道があり、そこは車両が通れるみたいです。ただし、お寺の関係車両以外は通行が禁止されていますのでご注意を。

 

(訪問日 2020/9/23)

 

【続く】


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