肥後橋南詰の大同生命本社ビルです。
かつての豪商『加島屋』が店を構えた地所にあります。大同生命は複数の生命保険会社が加島屋主体で合併することで設立されました。
土佐堀通に面して顕彰碑が立っていますよ。
数年前、天満橋から渡辺橋までバスに乗っていたときのこと。後ろの席のご夫婦が石碑に気づきこんな会話をしていました。
奥さん『これって、ほらあの朝ドラの』
旦那さん『なんていうドラマやったっけ』
奥さん『なんかひらがなだけの題名で。えーっと』
『ほら、あれやんか、ヒロインの名前が付いた』
と心の中でつぶやきつつ渡辺橋で降りました(笑)。
正解は『あさが来た』です。ひらがなだけではなかったですね(笑)。ご夫婦は思い出せたのでしょうか。ドラマのヒロインのモデルは加島屋に嫁いだ広岡浅子。明治を代表する女性実業家です。日本女子大学校(現在の日本女子大)の設立に尽力したことでも知られています。
ここにはヴォ―リズ建築の大同生命肥後橋ビルがありました。現在のビルは1993年竣工で、地下3階、地上19階、塔屋1階。旧ビルのデザインを踏襲しています。
ビルは下の方が細くくびれていますね。そのため1200トンの鉄骨で強度を保っているのだとか。
ビルのそばには地下鉄肥後橋駅の出入口があります。地下で駅とビルが直結していると思い込んでいましたが、直結しているのは隣の南館でした。
いま、ビル2階で特別展が開催中でして、入ってみることにします。
入る前に上を見たら怖かったです(笑)。
1階の受付で必要事項を記入すると資料(量が多い!)をもらい、2階へ案内されます。受付部分は2階まで吹き抜けになっていて、天井がとてもきれいでした(写真ありません)。
2階のメモリアルホールは旧ビルの柱や建具を流用してあって、旧ビルの面影を残してあります。
エレベーターホールに
『19階 展望回廊』
という案内があり、どんなところかとても気になります(笑)。
腰を下ろせるところで展覧会資料に目を通します。資料の中にはサンケイエクスプレス特別版が。これと似た資料を田辺三菱製薬さんの史料館でもらいました!
▼そうそう、これです。
どちらも新聞に連載してたんですね。
(訪問日2020/9/17)