札幌から路線バスを乗り継ぎ、2017年9月に旭川駅に達しました。
今回はその続き。旭川駅から鱒浦駅(網走市)までのバス乗継旅、第三話です。
・札幌をスタートしたときの記事はこちら ⇒ [リンク]
・前回のお話(北見→美幌)はこちら ⇒ [リンク]
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オホーツク管内美幌町のJR石北本線美幌駅です。
ここから網走方面行のバスに乗ります。札幌から旭川を経て東へ進んできたこのルートですが、網走でゴールということにしたいと思います。ゴール地点はオホーツク海が見える場所が良いなと思い、JR釧網線の鱒浦駅に決めました。
北見から乗ってきたバスは4番乗り場に停車しましたが、今度の網走方面行バスは隣の3番乗り場発です。
このバス停の屋根、よく見たら道庁のマークが付いていますね。道が整備したものなんでしょうね。
これから乗るバスは終点の網走バスターミナルで小清水行きに接続しています。鱒浦は網走から小清水方面にちょっと行ったところに位置しているので、私には好都合です。
2019年2月16日(土)
美幌 15:20
↓ 網走バス 美幌線・小清水線
↓ 小清水行き 1200円
鱒浦駅前 16:31
名鉄バスにそっくりの車両。側面は泥はねで汚れています。よく見ると前面の行先表示は小清水となっています。そこで運転士さんに鱒浦まで行きたいと告げると、
「接続と言っても網走で乗り換えるわけではなく、このバスが引き続き小清水行きになりますよ」
と教えてくださいました。
バスの乗客は私ひとり。美幌の市街地を走ります。
美幌町の人口は約2万人。人口規模の割にお店や住宅が多いなと感じます。中心市街地に人口が密集しているのでしょう。
市街地を抜けると美幌バイパスの高架をくぐります。美幌バイパスは国道39号のバイパス道路で通行料金は無料です。案内標識に高速道路ナンバリングが表示されていますね。
事前のプランニングのときには、北見から空港バスで女満別空港まで行き、網走行きの空港バスに乗り換えることも考えました。もしそうしていたら、北見発女満別空港行きのバスは美幌バイパスを走行するはずなのでアウトになるところでした。危ない危ない!
このバスはバイパスを通らず、制限速度ピッタリで旧国道を北上します。
バス停の名前は
26線
25線
24線
23線
…
と続きます。どれも利用者がいなさそうなところにポールが立っています。北海道らしいですね。
18線バス停の右手に女満別空港が見えます。この網走バス美幌線には女満別空港を経由する便もあるようです。
国道は網走湖の手前で右折し、女満別の市街地へ入っていきます。
左に女満別駅が見えるところで右折し、女満別十字街へ。ここで乗車する人がいました。
市街地を通り抜け、北のはずれあたりに来るとメルヘンの丘があります。
どうです?なかなか良い景色だと思いませんか?
ここには以前に来たことがあります。その時の写真も載せておきますね。
網走市に入り、呼人を過ぎると左手に網走湖が見えます。
凍ってますね!
あちこちにテントが見えますが、わかさぎ釣りでしょうか。
網走湖荘と観光ホテル前のバス停からは観光客が大勢乗ってきまして、車内は賑やかになります。
国道は大曲1交差点で丁字路になっていて、そこを右へ曲がります。交差点の北側には網走川が流れ、その向こうが網走刑務所です。
囚人を労働力として使役させて北海道の防衛と開拓を進める政策が採られ、そのために囚人が網走に集められたというのが網走刑務所のはじまりです。札幌から軍都旭川を経てオホーツク海の港町である網走に至る中央道路。その建設は多くの囚人を使役して進められました。そのことから中央国道は囚人道路とも呼ばれてきました。
さきほど通って来た北見市端野町緋牛内には、過酷な労働で命を落とした囚人が鎖でつながれたまま埋葬された塚「鎖塚」が残っています。
写真はありませんが、網走駅には16時6分着。ここで多くの人が下車し、残ったのは3人です。
さらに進むとオホーツク合同庁舎前。ここで2人が下車し、バス車内は私だけになりました。
ここにはオホーツク総合振興局(旧網走支庁)の建物があります。北海道の支庁が振興局や総合振興局に変わったとき、網走支庁だけがオホーツクに改名されました。
網走川の河口を橋で渡ります。
川面に氷が浮いています。流氷観光船も見えますね。
16時17分(実測)、網走バスターミナルに到着。写真はありません。
美幌線網走行きとして走ってきたこのバスは、引き続き小清水線の小清水行きとなります。
運転士さんが交代します。交代時に
「こちらのお客さんは鱒浦駅前まで」
と会話内容の引き継ぎもしていました。丁寧なお仕事に感心します。
小清水線となったバスは網走市街地を通り、小清水へむかいます。
バスは中心市街地を抜け、海沿いではなく高台の直線道路を走ります。このあたりはロードサイド店舗の並ぶ今風の景色です。
ロードサイド店舗が無くなり海沿いの道を少し走ると鱒浦です。
ここで降り、ゴールとします。
この先の北浜駅は流氷が来ることで知られていますが、ここ鱒浦も流氷が間近で見られる駅なんですよ。
ゴール記念として駅ノートにメッセージを残します。
バスと違って列車内は大変な混雑でした!
網走駅の表札を見ながら、ゴールしたことを最度実感します。
網走駅にもロコ・ソラーレのポスターや顔出しパネルが展示されていますね。
網走のイメージは流氷なんですね。
札幌から東へ進み、オホーツク海の見えるところでゴール。札幌を出発したころは北海道での仕事がまだゼロの状態でした、その仕事は現在、安定した事業になっています。その間に時間を作って進めてきたバス乗り継ぎ旅も東の海を見ながらゴールでき、どちらも一つの区切り目を迎えることができました。北海道の皆さんに感謝します。
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