【西国巡礼】126 第二十四番札所 紫雲山 中山寺 | バスと献血のたび

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大阪からバスを乗り継いで遠くまで行きたいです。
献血の記録も載せていきます。

路線バス(高速バスを含む)だけを使って夫婦で西国三十三所を巡礼しています。

【前回のおはなし】 

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今回は中山寺から三田までの巡礼旅でして、妻も同行します。

中山寺は阪急梅田駅から阪急宝塚線で約30分です。

その阪急梅田には阪急そばという立ち食いそば屋さんがあります。同じ趣味の方々のブログを幾つか読んでいますが、その中のひとつによく登場するお店なんです。あまり利用したことがないので、電車の待ち時間にメニューを拝見しました。外から見ただけでお店には入っていません。

気になったのはこちら。「和風中華そば」というのは、大阪の大衆食堂で時々みかけた"黄そば"のことですね。

姫路の駅そばに似ています。天ぷらが良いですね!京阪京橋駅構内の秀吉(ひできち)と同じ系統の天ぷらですが、阪急そばの方が上等に見えます(笑)。

"和風"で"中華"というマッチしない単語を並べているところも面白い。妻が先日

「インド料理屋に『インド弁当』っていうのがあった!」

と報告してくれましたが、それと同じ方向の面白さです。

 

で、中山寺のお話。

最寄駅は中山観音です。

このあたりは中山観音、売布神社、清荒神と有名な神社仏閣が並んでいるエリアであります。

 

この日は1月12日。初詣の横断幕はありますが、それらしき人はほとんどいません。

 

参道のお土産屋さんにはさらしが売られています。

中山寺は安産祈願のお寺でして、産後に無事出産の御礼と無事成長のお願いを兼ねてお参りするときに、新しいさらしを修める習慣があるんですよ。

こぼれ梅も売っています。こぼれ梅というのはみりんの絞り粕で作られた中山寺名物です。

 

駅から約100メートルで山門に着きます。山門は徳川家光による再建です。

中山寺は日本最初の観音霊場でして、聖徳太子の創建と伝わっています。この地域を治めていた、有力豪族の霊をなぐさめるために建立したのだとか。

 

山門の仁王様の後ろには大きなわらじ。

こちらでは、わらじを奉納する習慣があります。巡礼の人々が最後まで歩き抜くことができるように、との思いを込めて納めたわらじ。現代では物事を最後までやり抜きたいときの祈願に転じたようです。

 

こちらのお寺にはエレベーターとエスカレーターが設置されています。妊婦さんがお参りしやすくするためなのでしょう。

 

蓮をデザインしたモダンな手水舎。

 

本堂です。

本尊はインドの勝鬘夫人が刻んだ十一面観世音菩薩立像。勝鬘夫人の姿を模したと伝わります。この日は公開されていませんでしたが、後日ウェブサイトに掲載されているお姿を見ると異国風というかカレー風味だなと感じました。

 

本堂には極彩色の模様が施されています。

 

ここのお線香は紫色ですよ。山号の紫雲山に由来するのでしょうか。綺麗ですね。

 

こちらの鰐口の緒はわざと短くしてあります。緒にご利益があるという噂が広まり、ちぎって持ち帰る人が出てきたので、さわれないようにしてあるそうです。その代りにお寺が腹帯を用意するようになったということです。それで腹帯には「御鐘緒」と書かれているのだそうです。
 

七五三のときの奉納絵馬があります。いまどきのお子さん方はそんな願い事を書いているのでしょうか。ちょっとご紹介します。

 

アイスとおかしをいっぱいたべれますように(3歳)

パティシエになれますように(7歳)

プリンセスになれますように(3歳)

おうきくなったらカメンライダーになりたいです(5歳)

セーラームーンみたいになれますように(3歳)

アンパンマンになれますように(3歳)

おかねがいっぱいたまりますように。あたらしいおとうさんがみつかりますように(5歳)

はんきゅうでんしゃのうんてんしになれますように(4歳)

プリキュアみたいになりたい(3歳)

はやぶさになりたい。こまちにのりたい。(4歳)

めちゃくちゃつよくなれますように(5歳)

かわいくなりたい。よろしくおねがいします。(7歳)

つよくなってままをまもる(5歳)

ろぼっとのようにエンジンをつくりたい。がんばる。(3歳)

ユーチューバーになりたい(7歳)

おとなになったらいぬのかいぬしになれますように。(7歳)

 

シュールな笑いを誘うお願い事がたくさん。また、ユーチューバーに憧れる子供さんがいることも分かりました。願いが叶うといいですね!

 

本堂の西側には大願塔、北には五重塔が建っています。

赤い大願塔と紫の五重塔。どちらもきれいですね。

 

こちらは閻魔堂。

 

いまから1300年前のこと。徳道上人が病で仮死状態になったとき、冥土で閻魔大王から「人々に観音菩薩の慈悲の心を説け」とお告げを受けて生き返ったそうです。それが西国巡礼の始まりと言われています。閻魔大王から授かった法印が花山法皇によって270年後に発見されるのですが、その発見場所が中山寺だと伝わっています。

 

閻魔堂の後ろには石窟があります。もしかして、これが法印の出た石窟?

 

 

御朱印には西国草創1300年記念印も押されています。中山寺の特別印は妊婦さんの絵です。

 

安産祈願やお礼参りの人が来るので、粉ミルクの広告付きベンチなんかもあります。

 

エスカレーターがあったり、どの建物も古く見えないのは、阪神大震災のときに被災してほぼすべてを修復したからなんです。

昔、東国からの巡礼の多くは、中山寺にお参りしたあと兵庫周りと呼ばれる海沿いルートを進み、姫路の圓教寺にお参りしてから一乗寺、播州清水寺と逆打ちしたそうです。わたしは逆打ちせずに三田の花山院(番外札所)を目指したいと思います。

 

(訪問日 2019/1/12)

 

 

【続く】


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