グランパス、昇格組のセレッソに辛勝。 | しげっちFC

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某テレビ番組のパクリです^^

 長居スタジアムへJリーグDivision1第8節セレッソ大阪vs名古屋グランパスの試合を見てきた。


 前節、セレッソは後半45分に1-1と追いつかれながらもロスタイム5分ギリギリでMF香川のゴールで土壇場で同じ昇格組のベルマーレを引き離し今シーズン2勝目をあげ、成績を五分に戻した。この試合で決勝点を挙げた『8番』の覚醒でチームが勢いが出たことは間違いない。そしてMF家長、乾とともに1トップの下に3シャドーもクルピ監督は手ごたえを感じているようだ。さらにFWアドリアーノがケガで別メニュー調整をよぎなくされたということで代わってFW播戸が移籍後初めてスタメンに入ることになった。今シーズンから加入したFW播戸は間もなくセレッソを引っ張る『11番』のプレーは選手たちだけではなくサポーターも活気づくことになるだろう。

 対してグランパスは前節、1-0とリードしながらも後半のロスタイムに入る直前にアルビレックスFW大島に同点弾を許し、勝ち点3を逃がしてしまう。さらにその4日後に行われたアジアチャンピオンズリーグのスケジュールの関係上、試合が延期されていた第4節のサンフレッチェとのアウェイ戦ではこれも後半43分にサンフレッチェFW佐藤にゴールを許してしまい0-1で惜敗と2試合続けて最後の危険な時間帯で失点してしまっている。今節はその悪い流れを断ち切りたいところだろう。そのカギとなるのがオーストラリア代表の長身FWケネディの存在なのだが4日前の延期されていたサンフレッチェ戦では負傷のためメンバーから外れて無得点に終わったことで前線の軸が必要不可欠だと改めて認識した。今節はそのFWケネディがメンバーに入ってくるのか注目である。

 さらに注目なのが昨シーズンまでトリニータに所属していた選手たちである。セレッソはMF家長、高橋、DF上本、グランパスにはMF金崎がそれぞれ新戦力として活躍中である。お互いに警戒していてこの試合のポイントになるかもしれない。


 セレッソはスタメンにFWアドリアーノ、MFマルチネスがケガで欠く中、1トップにFW播戸、そのトップ下にMF乾、家長、香川が並ぶ形である。ボランチにMFアマラウ、羽田が入る形である。対してグランパスはこの試合でもFWケネディはメンバーに入ることができなかったが4試合ぶりに日本代表FW玉田が復帰した。前半からそのFW玉田を中心に攻撃を仕掛けるがMFマギヌンが開始早々に太ももの違和感を訴えて負傷交代するというアクシデントに見舞われながらもこの日、ボランチに入ったMF三都主や攻撃的MFに入ったMF金崎が再三チャンスを作るがフィニッシュまで至らない。すると少しずつではあるがMF家長を中心に徐々に盛り返していき前半36分には上手くマークを外したFW播戸がラストパスを受け、強烈シュートを放つと前半38分にはMFアマラウのミドルをFW播戸があててラストパスを送るとそこにMF香川が左足で押し込もうとした決定機があったが枠をとらえることができずに0-0のままハーフタイムを迎えた。

 後半はグランパスが延期になっていた第4節があったために中3日で試合だったために疲れもあってかペースダウンしてきた。そこからセレッソが猛攻を仕掛ける。後半17分に左CKからDF高橋が頭で合わせるがグランパスの守護神GK楢崎が弾いて得点にならず。そしてグランパスは明らかに運動量が落ちたMF三都主に代えてMF吉村を投入し守備を強化すると、セレッソはFW播戸から長身のFW小松を投入してセレッソはさらに攻勢に出てMFアマラウの強烈ミドルやMF家長が切り込んでペナルティエリア付近でシュートを放つなどで立て続けにグランパスゴールを脅かす。それでもGK楢崎は安定していて壁が崩れない。

 そして思わぬところから勝負が決まる。明らかに運動量が落ちていたMF乾に代えて公式戦初出場となるMF丸橋を投入しようとしていた。しかし、DF尾亦の足の異変を察知したクルピ監督はDF尾亦との交代に変更した。しかし、これが裏目となり自陣での相手のスローインからMF丸橋のファーストプレーがFW玉田とのマッチアップとなりそのFW玉田のスピードに対応できなかったMF丸橋は思わずファールを犯してしまい、FKを返上。このFKをFW玉田が蹴り、相手DFに当たりながらもゴールに吸い込まれて決勝点となった。その後、セレッソは反撃を試みるが及ばず何とも悔しい敗戦となってしまった。

 MF丸橋を攻めることはできない。MF丸橋は左サイドを得意としているが本職はMFでDFではない。左SBならDF石神という選択肢があっただろう。クルピ監督のひらめきによって19歳のMF丸橋にとって『ほろ苦』デビュー戦となった。しかし、攻撃の時間を作りながらも決定力不足を露呈した形になった。FWアドリアーノの穴が思った以上に大きかったことを認識したことだろう。MFマルチネスが不在で中盤のパス回しもミスが多く逆襲を食らう場面をあった。セレッソにとって課題が山積みになった試合だった。

 逆にグランパスは3試合ぶりの勝利。厳しい状況ながらも結果を残したことは大きい。雑な攻撃も目立ったこともあってしっかり守ったことが『勝利』を呼び込んだといえる。Man of the Matchはゴールを決めたFW玉田よりも『0』に抑えたGK楢崎だろう。



しげでした^^