【植木靖男の相場展望】 ─年内に始まる大インフレ相場に備えるとき | 市況 - 株探ニュース (kabutan.jp)
年初、1月5日の日経平均株価の戻り高値2万9388円から1月21日安値まで2200円も下げて、この間、陽線はわずか3本、個別銘柄も各業種も揃って総崩れとなっている。
●大型バリュー株有利の展開に
今後の株価をどうみたらよいのか。過去の大きな下げをみると、日柄的には日経平均株価における経験則からも、ここからの下げは5日から10日ぐらいで底値圏に入るとみる。こうした大きな値動きになると、底入れから立ち上がるパターンはいつもの通りであろう。1月末から2月上旬頃に底値圏に到達しそうだ。
ちなみに米国の代表的な小型株指数であるラッセル2000指数は年初から急落が続いている。中小型株が回避されているのだ。わが国でもマザーズ指数は昨年11月高値から一度も買い手掛かりがないまま下落基調にある。したがって、今後は大型バリュー株有利の展開となりそうだ。その中でも、業績のよい、PER、PBRの低いバリュー株がよさそうだ。
典型的な例としては、値上げ必至の食品株、石油株、さらにコロナ収束を考えて航空株、さらに国土強靱化・インフラ投資増からゼネコン株、また貴金属関連株などが考えられる。いずれにしても、新たな上昇相場では慌てることなく、じっくり見極めたうえでの投資が肝要だ。長い道のりなのだから。
富田隆弥の【CHART CLUB】 「下放れたが、1月後半安は想定内」 | 市況 - 株探ニュース (kabutan.jp)
◆ただ、年末年始の宴で上げた相場が1月20日頃まで調整を入れるのはよくあることで、そのあと2月(節分)にかけて切り返すケースも珍しくない。上述したように19日の急落は悪材料が重なり、売りも集中して値下がり銘柄数は2111(値上がり数はわずか58)を数えた。ちょっとしたセリングクライマックスである。
◆日経平均株価は翌20日に安値2万7217円を付けたが、引けは305円高の2万7772円と切り返した。日足は「切り込み線」を描き、ここから戻りを試す可能性もある。三角保ち合いの下値支持線であった2万7900円処を突破するなら、移動平均線の集まる2万8000円台後半から上値抵抗線の走る2万9000円処を再度試す可能性も出てくる。今週は1月25日~26日に開催されるFOMC(米連邦公開市場委員会)が目先のポイントだが、日経平均株価がリバウンドに入るかどうかに注目しておきたい。