令和に入りました。
私は、平成最後の本会議(4月25日)に登壇し、遅々として進まない「国会改革」について論じました。
「本会議壇上のデジタルタイマーの設置」が唯一の目に見える改革の成果だなんて、まったくお粗末な話です。
100年に一度の産業構造転換、先行き不透明な日本において求められる政治のリーダーシップを果たすべく、国会自身の変革能力を喚起していかねばなりません。
党首討論を夜間に定例開催し(多くの人がお茶の間で見られる)、不祥事発生の際には特別委員会を設置して徹底追及し(その分、予算委員会では本来の税金の使いみちをしっかり論ずる)、参考人招致拒否や審議拒否による先延ばしをせず、議員立法の審議もしっかり行う、立法府の本来のあり方を追い続けたいと思います。
与野党で結成した国会改革チームの使命は、令和に持ち越しますが、必ず実現しなければなりません。
http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php…
(↑動画はこちら。女性活躍法案への討論(冒頭1分)のあと、国会改革を論じてます。)
【以下、4/25本会議議事録】
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さて、本日は、平成最後の本会議です。
私は、国会のあり方を議論する「『平成のうちに』衆議院改革実現会議」のワーキングチームの末席に参画させていただきましたが、お世辞にも、十分な成果が得られたとは言えません。
国民が期待する国会とは、
・党首討論をゴールデンタイムのテレビで見て、現内閣と政権交代後の未来の内閣の違いを吟味でき、
・予算委員会では大切な税金の使い途を厳しく審議し、
・政府の不祥事があれば、真相解明のための委員会で参考人を次々呼んでガンガン追及して膿を出し切る、
スピード感と迫力のある言論の府ではないでしょうか?
実現会議では、いっぺんにそこまでたどり着けずとも、第一歩となる改革案を実現するための提言を出しましたが、その道のりすら、果てしなく遠いものでした。
議院運営委員会の皆様のご理解をいただき、ペーパーレス化の一部の実現などの目処は立ちましたが、妊娠・出産で出席できない女性議員が、遠隔で投票する仕組みの導入は見送られました。
本日の本会議にも、出席できない産休中の女性議員が現におられます。
昨年、政治分野における女性参画の推進を立法した当の国会が、女性議員の議決権の重みを受け止めずして、誰が受け止めるのでしょうか。
この壇上に設置された、残り時間を示す高性能なデジタル時計が、目に見える最大の改革の成果だと言わざるを得ない、この国会の現状を、私は地元で、自虐的に「国会はずかし話」と紹介しております。
しかし、それは平成の時代までの話であります。
令和の時代には、各党各会派の幹部・中堅・若手の皆さんが一致して国会改革に取り組み、「令和の国会はちょっと違うね」と言われるようになるでしょう。
私の夢を申し上げて、平成最後の討論を終わります。