雨露がしのげれば十分
住宅ローンを目一杯払ってた頃、
目的を失ったような気分になりながらも
なんとなく日々をやり過ごしていた。
そのときはそれで、
こんなものだろうと思い働いていた、
それ以上の最善の策が思い付か
なかったから仕方が無い。
何かのきっかけで生活に変化を起こす必要がある。
その何かのきっかけがなかなか難しい、
僕の場合きっかけは不景気のあおりで収入が激減し、
結果的に住宅を手放す事になった。
しかし、そのきっかけがあったから
今があるとも考えられる。
もし収入が激減しなければ老人になる頃まで
かかってローンを払い終わり、
人生も終わりに近い頃、
「なんと馬鹿馬鹿しい住宅ローンだった、
日本政府にしてやられた」と
気が付く人生だったと思う。
多くの人は日々同じ事を繰り返す事で
収入を得て安心感を得られる。
住宅ローンを払いながら貯金できる
ぐらいの収入がある人は別だが、
僕はそうではなかった。
現状を打破するには、
考える時間を確保する必要があった。
そして僕はその時間を得た。
僕の場合は片っ端から本を読んだ、
人と話してヒントを得て助けられたこともあり、
「この人ならこんな事は知っているだろう」と
思っていても以外に分かってない人が多い。
一人の人間はひとつの人生でそんなに
多くを経験できない。
経験してみないと分からない事が多いので、
分からない人が多い、まぁ知る必要が無い
と言われればそれまでだが。