前回までのかんたんなあらすじ
バイク買ってもうたでー、
お母ちゃんにどうやって伝えよう?
とうとう家に着いてしまった。
家の玄関を恐る恐る開ける。
『ギィーッッ!!』
油が切れているのか?空耳なのか?
これから起こるであろう恐怖の前兆か?
バイオハザードに出てくる
洋館の扉のような音がする。
シ『だだい〃ま〟ー』
極力明るい声を出したつもりではいたのだか、
緊張からか、声が裏返っていたのであろう、
嫁から
嫁『賀来千香子みたいな声出して、
どないしたんや?』
と言われてしまった![]()
シ『いやぁー、今日は暑いね。はいお土産』
帰りにコンビニに寄り、嫁の好きなガリガリ君を
買って帰る用意周到な私![]()
しかし、この暑さでガリガリ君は溶けかかっており、
一部溶解していた。いかん逆効果になるぞ!
光の速さで冷凍庫にIN!
急速冷凍のスイッチON!
嫁『なんなん?その封筒は?』
キターッッ!!早い!
気付くの早えー!!
私の右の手にしかと持たれし、Ninja400の
契約書が入った黒いカワサキの封筒を、
もうご指摘か?
あなたの前世、軍師か何かですか?
『あ、うん、こ、これね。バイク‥
のカタログをもらってきたの』
イ・ク・ジ・ナ・シ![]()
嫁『ふーん‥』
嫁はまだ何か言いたげだったが、すぐに
テレビの坂上忍の怒声に反応して、目をやった。
ふーっ。助かりー![]()
坂上忍マジ感謝卍
しかし、今がチャンスじゃなかったのか?
でも心の準備ができていない。
そんな時に説明しようとしても、
ウド鈴木みたいになるのがオチだ。
まぁ、いずれは言わないといけない。
今はその時ではないのだ。チャンスを待て。
キンキンに冷えた麦茶で喉を潤して、
まずは喉に鎮座する『賀来千香子』を追い出す。
『え、えっほん、えほん。』
ワザとらしく咳払いする私。
しかし、嫁はTVの坂上忍が犬を見る破顔の
ビジネス笑顔を見ておりまったくこっちを
見る気配が無い。
坂上忍チョベリバKYK![]()
とりあえずバイキングが終わらないと始まらない。
その間に私はNinja400の契約書をテーブルに置いた。
これですぐに見て分かるだろう。
男の覚悟に余計な言葉はいらない。
そうだ!この状態で、ビシャビシャになった
名ばかりの速乾シャツを脱ぎ捨て、
先に風呂に入ろう。
身を清めて戦いに備えるのだ。
シ『今日は暑っちーから、先に風呂入るわ』
すると嫁の返しが、
嫁『あんた臭いから、よく洗いや』
なんなんだ。この無意識の言葉の暴力![]()
返事は『うん』でいいではないか?
臭いから、よく洗え
言われなくても分かってるわよ‼️![]()
悔し涙
に気づかれないように風呂に入り、
仰せの通り、『加齢臭にガツン!』と
書かれたボディーソープで入念に体を洗う。
湯船に浸かり、今日の出来事を思い返してみる。
まさか、自分がカワサキ車のオーナーに
なるとはなぁ。![]()
人生って分からない。
ホンダ車の候補の方が多かったのに。
恋愛と一緒だ。
今まで意識してなかった幼馴染の
メガネっ娘がふとした瞬間にメガネを取る。
初めて見るその表情に、ザワザワとした
感情が私の中で沸き起こる。
『お、お前、メガネしない方がいいんじゃないか?』
『べ、別に変な意味じゃないからな!勘違いすんなよ!』
『こ、今度一緒に、海でも行くか?』
へへ〜っと妄想全開でデレデレしていると![]()
『なんやーッッ!!
これはーッッ!!』
ヒィィーッッ!!![]()
嫁の怒声が聞こえてきた![]()
見たのか?見たんだな?あの契約書を!
おそらくこの瞬間、ショックで湯船にオシッコが
『ジャッ』と出てしまったかもしれない。
ウンコじゃなくて何よりだったね![]()
このまま暖かいオシッコ入りの湯船から出たくない。
このまま風呂ごとロケットで家から飛び出したい。
このまま君だけを奪い去りたい
DEENのように、そう願うシゲチーであった。
続く





