Leitz Minolta CLを買ってわかったこと


ライツ社がミノルタに製造を依頼した小型レンジファインダー、Leitz Minolta CLです。

やっと手に入れました。

40mmの純正レンズ付きで八万円。

本体を諦めてレンズだけと思っていた矢先、程度の良い本体を見つけました。


長い間、程度の良い中古を探してきたので、その中で分かった注意点などを紹介。



Leitz Minolta CLは、こう言うカメラだ。


スプールが割れやすい。

・スプールのプラスチックが経年劣化で割れる

・割れると修理出来ないと言われる場合がある

・フイルムカウンタが回らない場合はたぶんスプールが壊れている


露出計の不動は良く記載されていますが、スプールのひび割れの記載は少ないし、画像もアップされていないので要注意。

壊れている場合は、治らないと思った方が良い。


露出計が動かない。

・露出計に使われている抵抗が良く壊れる説

・カメラケースが干渉する説

・電池の電圧1.5Vで壊れる説

その他に、縦ストラップでぷらんぷらんが悪いと言うのもある。

修理を出した際に動いていた露出計が動かなくなるなど本当に壊れやすい。

なので、動かないものを買って直そうなんて思わない方が良い。


バッテリーチェックボタンを押しても露出計の針が真ん中に来ない。

兎に角、電池アダプタで1.35Vにしましょう。

それでもヘタっていて、ど真ん中には来ないかもしれない。

露出計が動作するのであれば、確認した方が良いと思う。


カメラケースが弱い。

カメラケースは非常に薄い金属なので、きれいな状態が少ない。(様な気がする)


ストラップホール。

左側の上下2か所の変則的なストラップホール。

ワタシはハンドストラップを使用しているですが、長めのストラップを下のストラップホールに通して使っています。


使いづらい純正ケース。

ストラップホールの穴があり、カメラストラップを外さないとケースが取れない。

ただ、ケースもダブルネームなので持っておきたいね。




電池はMR9(1.35V)でフイルムを入れている間は外せない。

電池は長持ちするので気にする必要はないかな。


専用レンズM-ROKKORには、CL用とCLE用があり見た目も微妙な違いがある。

CL用は傾斜カム、CLE用は水平カム

40mmのフォーカスノブの形状が、CL用◎、CLE

90mmの絞りの印字が、CLCLE

28mmCLE用で、CLでは使えない


M-ROKKOR 90mm CL用はドイツ製。

ミノルタの記載はなく、MADE BY LEITZと銘板に記載されている。

90mmを付けるとファインダーの枠が変わるので、それを見るだけでも90mmを買ったかいがある。


CLでは使えない28mmは、水泡状のクモリが出る物が多く、分解も難しいため筒の横に穴を開けて清掃しているレンズをよく見る。

曇らないのは当時ミノルタのサービスセンターに修理を出したものだとか。

どちらにせよ、程度の良いのは少ないのが残念。


CLはとにかくデリケートなカメラで修理を受けてくれない場合が多いので修理ありきで買わない方が良い。

特に露出計が動かない場合はあきらめて、必要ならばホットシューに付ける露出計にした方が良いと思う。


あと、露出計よりスプールが割れていないことが大切。

スプールは分解しないと交換出来ないし、交換部品も無いのでかなりの確率で断られるかと思います。


ワタシの買った中古は、ファインダーも滅茶苦茶きれいだし、ボディもキズなしで露出計も動作しているんだけど、スプールに亀裂が入っている。

フイルムはちゃんと巻けているんだけど、たぶん丁寧に使わないと砕けると思う。

オールドカメラを使うコツは兎に角、丁寧に。


ではまた。