日本国内の外国の大学分校について聞いたことがある。海外に留学しなくても海外の大学卒業生になれるのだ。

アメリカの大学はテンプル大学、アリゾナ大学、カナダの大学はマギル大学、

ロシアの大学はロシア極東連邦総合大学で、残りは中華人民共和国の天津中医薬大学、北京語言大学、上海大学、深圳大学、曁南(きなん)大学等、中華人民共和国の大学だ。

 

 しかし、日本の大学の海外分校の話を聞いたことがない。

日本の学者は英語等で大学教育ができるレベルの語学力がないためだと考えていた。

 ところが2024年3月25日、筑波大学はマレーシアの首都クアラルンプールに設置予定の初の海外分校が、同国の政府機関から認定を受けたと発表した。

マレーシア大学

  9月の開校を目指す。日本の学位が得られる学部を海外に設けるのは、国内の大学としても初めてだ。

新設する「学際サイエンス・デザイン専門学群」が2023年12月、高等教育の質を管理・保証するマレーシア資格機構(MQA)から教育課程に関する暫定認定を受けたのだ。

1学年当たりの入学定員は40人。地球規模の課題に対し、科学的証拠(エビデンス)に基づくデータサイエンスで解決策を導く「課題解決型」の教育に重点を置く。

4年間の課程を修了後、学士の学位を授与する。

筑波大学の海外展開が日本型高等教育の先駆けとなり、日本の存在感を高めることを期している。

また、話は違うが、すべての語学学部の学生をその言葉を話す国での最低でも1年間の語学留学を必修にしてもらいたい。