清水直子【SRCB】 | みんなの人事法務サービス ドリサポメンバーのひろば

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こんにちは、清水直子です。

先週も月例の、『社労士のためのコンサルティング勉強会』に参加しました。先月上げたばかりのような感覚で、1ヶ月という月日の経過の速さを感じます。

テーマは『~同一労働同一賃金の推進について~』、講師は水町勇一郎先生でした。
 

まずは素敵なマメ知識から。同一労働同一賃金、略して『DD』、これは押さえておきましょう。「DDって何ですか?」→「それはね、」と言えたらクールですね☆

 

先日の東京地裁平成28年5月13日判決は、世間を、多くの会社を震撼させています。我が社も同じような仕事を任せているのに、雇用形態の違いだけで異なる賃金を支払っている、まずい…。今回の判決は特に、運送業という、年齢や経験によって業務内容に差異をつけにくい業種であったという事実も、会社にとって向かい風となりました。

 

現役と再雇用、正規と非正規、同じ職種であるならば、今後はその違い以外にも、職責の範囲などで差や幅を持たせることが求められます。ありとあらゆる知識と知恵を駆使しながら。

 

また、同一というとつい、「均等」に意識がいきがちですが、「均衡」という要素も加味しなければならなくなります。「均等」は職種や立場が完全に同一であれば100%同じ待遇であるべき、これは比較的わかりやすいと思います。一方、「均衡」はやや説明が難しいですが、正社員には通勤手当があるけどパートにはない、これは雇用形態の差に比例しているとはいえない、著しくバランスを欠いているでしょう、だからバランスをとってくださいね、という考えです。

 

3年後には施行を控えた制度に向けて均衡を図るとき、陥ってはいけない落とし穴が一つあります。パート・アルバイトなどの賃金水準の引き上げが間に合わないからといって、正社員の待遇を引き下げるといった、下方修正によって「対応しました」とするのはNGです。

そうではなく、3年後に完全な均衡の実現が間に合わなくとも、努力している、目下努力中、それで十分と考えます。弊社もみなさんをサポートしていきますから。

 

水町先生、大変先進的な講義、ありがとうございました。