とあるきっかけから、「大使公邸」なるものに足を踏み入れる機会があった。
別にどうでも良い説明を追記してみると、『旦那さんの叔父さんがヨルダンのフィリピン大使館に勤めていて、今度スペインに異動になったのでそのお別れ会をある大使公邸で行うことになり、私たちも混ぜていただいた』ということなんですけどね。
それはあるイスラム教国の大使公邸。
色々と勝手が違って面白かったので、ご紹介します。
まだまだ寒いヨルダンなので、一応長袖のロング黒ドレスで赴いたのですが、入った途端に後悔。
しまった!ここはイスラム教国の大使公邸。首と足を隠さなければならなかった!!!
しかも外国人(この場合の「外国人」って誰がどれだか分かんないですよね;笑)が大勢来るものと思っていたら、私だけ。
外国人だから別に許されるんだけど、気恥ずかしくなってしまった・・・。
首周りはスカーフで隠し、しっかりパンツにすれば良かった。
パンツ姿って私の感覚からすると正装ではないから敬遠してしまうけど、ここでは違うのだ。
更に、大使達にご挨拶をした後、旦那さんと一緒の席につこうとしたら、大使婦人達に部屋の片隅に引っ張っていかれた

なんと、パーティーでは女性コーナーと男性コーナーが分かれていて、異性同士は離れて座るのだ。
食事も別々なのか??と思いきや、それはさすがに同室。
でも女性が先に入り、食事をし始めた頃に男性陣が混じるという感じ。
会話の内容が、こりゃまたハイソな・・・。
大使のことは「閣下」、大使夫人のことは「マダム」と呼んでいるし、とにかくお互いを褒めて褒めて褒めまくって、という会話が中心。
「おほほほほ」と文字に書き落とせる笑いをするマダムたちと初めて出会ったよ

呼称については、別に気取っているわけではないと思う。
それぞれ国を背負っている立場なので、そのプロトコールを大切にする必要があるのだろう。
会話の内容についても、別につまらないわけではないのだ。
ただ純粋に、うちの機関の人たちとのギャップに驚いただけ。
うちの機関は体育会系(弱肉強食系??)と呼ばれているだけあって、個性が光る人が会話の中心になる。
でもこの社交界では、立場が上の人が会話の中心になるのだ。
おもしろかったのが、赴任地の話になった時。
「あなたの機関も赴任先が変わるんでしょ?大変よね。私の場合も、パリ、ロンドン、ニューヨークと回ってきて、今はアンマンよ」ですって。
マダム、めちゃめちゃ良い赴任地ばっかり周っているじゃないですか!
うちの機関なんて、3割は家族同伴ができない危険地・僻地ですよ(笑)
・・・なんて突っ込んではいけない。
「まぁ、ステキな赴任地ばかりですわね!それも閣下とマダムの功績の賜物ですわ」みたいに返さなければならないんだろう。
未熟者の私はまだまだ舌が回りませぬ・・・・・。
かろうじて、「へぇー!娘さんがパリ生まれだなんてステキです!」くらいしか言えなかった。
本当は「パリの病院で医者やナースに意地悪された友達がいましたけど、どうでしたか?」とか「入院中は肉食中心って聞きますけど、どんな食事でした?」とか掘り下げたいけど、そういう下品な会話を出せる雰囲気ではない(笑)
旦那さんがうっかり「妻は難民キャンプに毎日通っていたんですよ」と言ったらぎょっとされて、あまりその話は聞きたくないように目をそらされたので、こちらも遠慮しました。ふふふ、本当はディープな実情話をお聞かせしたいところだけど、ここは社交の場。空気を読まなければ。
みなさんの優しさ(哀れみ?)に触れて、とても楽しい時間を過ごしました。
でも毎日こういう場にいたら、私は疲れちゃうなぁ・・・。旦那さんのおじさん夫婦、すごいなぁ・・・。
外交官ということで思い出したこと。
結婚する前、彼氏も出会いもなかった頃。ある研修に参加したんです。
女性半分、男性半分だったんだけど、男性はほとんどが既婚者。
私も含めたシングル女性数人で、男性陣に聞いてみた。
「なぜ私たちには彼氏ができないのか」
応えはそれぞれ、
「皆さんそれぞれ素晴らしい女性だと思いますよ。タイミングの問題です。」
「魅力的過ぎて男性が遠慮してしまうのではないでしょうか。」
「心配要らないです。あなた方にはきっとステキな出会いが訪れます。」
しばらく考えて分かった。
しまった、こいつら、全員外交官だ!
上っ面の世辞を述べることくらいお手の物だろう・・・。
世界にはこういう社交界もあるんだよなぁ~。
若かりし頃、またまたひょんなことから、麻布の高級マンションで行われた富裕層のパーティーに参加したことがあった。
あのね、あのね。
マドンナのようなドレスを着てね、豊満な乳が半分見えている状態でね、谷間に携帯を挟んでいる女性がいたよ。

今考えたら、叶姉妹の仲間とかだったんじゃなかろうか??
あれはすごかったなぁ・・・・・。
私にはいろんな意味で無理
