ノエビアスタジアム神戸で開催された高校女子サッカー選手権決勝、静岡県代表の藤枝順心が鹿児島県代表の神村学園を下し2年ぶり4度目の優勝を果たしました
2年前の優勝の印象が強くすっかり強豪としての地位を築いているかと思いきや、意外にも前回大会では初戦負け、インターハイでも初戦負けを喫していたとか
選手入場時には緊張した面持ち
最初にビッグチャンスを掴んだのは神村学園、右からのクロスに中央で綺麗にボレーで合わせるも、藤枝GKスーパーセーブ
神村の選手は両手で顔を覆い悔しがる
鍛え上げられたフィジカルを武器に鋭い出足でゴリゴリ押し込んで来る神村学園、藤枝順心はボールを支配できず劣勢に立ちます
後半開始早々、神村学園の猛攻を受けサイドを崩され決定的なシュートを放たれるも、ボールはゴールバーに当たって枠外へ、助かった
神村学園ペースのまま試合は進むも、藤枝順心は右サイドからアーリークロス気味のロングキックがゴールマウスに向って伸びて行き・・・
神村GKが必死に出した手を弾いて・・・
そのままゴールイン
得点の匂いがしない中で、青天の霹靂
前回大会で1分弱しか出てない選手が決めた
得点はチームの特効薬、神村学園が前半からのハードワークのツケが回ってきてプレスが掛からなくなってきた事もありますが、藤枝順心がボールを回し始めました
2点目を取りに行くのか1点を守りに行くのか微妙な時間を経て、残り5分になると完全に守りを固め前線ではキープを始めるフジナチオを開始
終了間際、圧力を掛けてきた神村学園の最後の攻撃を凌ぎ切ると勝利を告げるタイムアップのホイッスル藤枝順心、歓喜の優勝の瞬間です
静学の様に圧倒的なテクニックで相手を翻弄すると言うサッカーではありませんが、劣勢に立っても根負けしない粘り強さと思い切りのよいプレ-が勝利を引き寄せた印象です
これから雪山にでも登りそうな完全防寒装備の多々良監督、日頃は厳しそうだけどこの日ばかりはひたすら選手達の頑張りを称えていました