横浜市の深刻な人事(横浜市立大学課長の危険ドラッグ密輸報道から) | 不可能をかのうにする かのう重雄 オフィシャルブログ「一つ、ひとつを重ねて」 Powered by Ameba

横浜市の深刻な人事(横浜市立大学課長の危険ドラッグ密輸報道から)

横浜市の深刻な人事(横浜市立大学課長の危険ドラッグ密輸報道から)




6月14日、横浜市立大学のICT担当課長山口健太郎氏が危険ドラッグ密輸容疑で逮捕されテレビ、新聞等で大きく報道された。

http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG14H6B_U6A610C1CC1000/

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160614/k10010556141000.html


横浜市立大学では、2010年に麻酔科医と看護師が麻薬取締法違反で逮捕されるという事件もあった。

http://www.nikkei.com/article/DGXNNS0010003_Y0A111C1000000/


取り違え事件から、本当に騒ぎの絶えない本市の大学である。しかし、この事件は横浜市立大学だけの問題ではない。何故なら、今回逮捕されたのは本市の運営責任職である事務職員であるからだ。


現在まで従事した本市の担当部局によっては、本市の機構上、問題が内在する可能性がある。早速、山口健太郎氏の現在までの部署や活動内容をネット上で検索してみた。


2008年情報セキュリテイ大学院大学の博士過程を終了。この大学のOBインタビューで紹介されていたが、事件後数日で検索できなくなっている。おかしな話である。

https://www.google.co.jp/#q=%E5%B1%B1%E5%8F%A3%E5%81%A5%E5%A4%AA%E9%83%8E%E3%80%80%E6%83%85%E5%A0%B1%E3%82%BB%E3%82%AD%E3%83%A5%E3%83%AA%E3%83%86%E3%82%A4%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E9%99%A2%E5%A4%A7%E5%AD%A6




2012年から2015年まで、情報セキュリテイ心理学 関連の公開シンポジウムで司会者、あるいは指定討論者として活躍しているのがわかった。

http://www.uchidak.com/InfoSecPsycho/


2008年、横浜市行政運営調整局 行政システム推進部 IT活用推進課 に所属しており、ITセキュリテイ 予防接種なる講演資料にその名前がある。

https://www.nic.ad.jp/ja/materials/iw/2008/proceedings/F4/IW2008-F4-07.pdf


2010年には総務局に配属されており、IT活用推進部 IT活用推進課の課長補佐である。

https://jprs.jp/geo-wg/charter.pdf


2012年の人事異動で昇任し、政策局の課長となり横浜市立大学に派遣された。http://www.city.yokohama.lg.jp/somu/org/jinji/ido/h23/110501-65.pdf


2013年、横浜市立大学医学部で、山口課長は 医療安全 の研修の中で、電子カルテ導入に係わる個人情報保護の観点からの注意点 という内容で、リスクマネージャーに対する講義の講師を担当している。

http://www.yokohama-cu.ac.jp/univ/pr/press/pdf/130808_2.pdf


ざっと、調査したが、まさに本市の運営中枢であり、法令順守の基盤を扱う行政運営局、今は総務局と名前を変えているが、その部署に在職し、本市のITを取り扱ってきたことになる。


横浜市や横浜市立大学の情報セキュリテイを扱ってきた職員が、危険ドラッグ密輸容疑で逮捕。これは深刻な事態である。横浜市や横浜市立大学の情報セキュリテイは大丈夫なのだろうか?


これだけ大きな問題であるにも関わらず、未だに政策局(大学も含め)からは、市民から負託されている議員・議会に対し何の説明もないようだ。勿論、“危機意識の欠如!”、“議会軽視だ!” との声も聴かれるが。


今回の事件は、本市の人事の昇任システムも疑問視されるような事件である。


かつては、このような大きな事件が起きれば、緊急に担当部局の常任委員会が開催され、議会で説明を受け、議論されたものだったが。


追伸⇒6月21日、政策局より、この件について事件発覚後、関係する一部の議員へ個別に説明をされた旨の電話を頂きました。「何の説明もないようだ」との記載を訂正し「どの様に説明したのだろうか」と訂正いたします。