林文子横浜市長のスタンス(子宮頸がんワクチン副反応問題から)その2 | 不可能をかのうにする かのう重雄 オフィシャルブログ「一つ、ひとつを重ねて」 Powered by Ameba

林文子横浜市長のスタンス(子宮頸がんワクチン副反応問題から)その2

林文子市長のスタンス(子宮頸がんワクチン副反応問題から)その2


子宮頸がんワクチン問題では、あらゆる意味において横浜市は注目されている。その中でも一際目立つのが、横浜市保健所と地元大学の横浜市立大学医学部による宮頸がんワクチン推進の歴史である。横浜・神奈川子宮頸がん予防プロジェクトのホームページを開くと最初のページに、ワクチン接種勧奨再開への共同声明が掲載してある。

http://kanagawacc.jp/


横浜市立大学がん総合医科学教授となった宮城悦子医師は、弁護士を中心とした団体(薬害オンブズパースン会議)から、ワクチンメーカーとの利益相反に関する問題が取沙汰されているが相変わらず自らの誠意を示さず、ワクチン推進を貫いている。

http://www.yakugai.gr.jp/topics/topic.php?id=872


横浜・神奈川子宮頸がん予防プロジェクトメンバーの多くが横浜市立大学の関係者で占められている。行政機関では横浜市健康福祉局の公衆衛生医師がそのメンバーに加わっているのが特徴的である。

http://kanagawacc.jp/member/


関連リンクでは、利益相反問題で現在、最も注目されている”子宮頸がん征圧をめざす専門家会議”を掲載している。

http://kanagawacc.jp/link/


一方、横浜市保健所は2年間も実態調査をしない。しなくても、すでに、76名もの副反応被害者が出ているというから驚く。

http://ameblo.jp/daizumametarou/entry-12044501857.html


また、子宮頸がんワクチン接種後の痛みや運動機能障害は免疫遺伝子が関与している可能性があると厚労省の研究班の分析でわかったと報道されていた。

http://mainichi.jp/select/news/20150704k0000m040188000c.html


2013年の8月、我々多くの地方議員を前にして、宮城悦子医師は、外国では重篤な副反応が少ないと説明し、”厚労省や私達は患者団体から圧力を受けている。ワクチン接種して副反応が発症した一部の患者さんのみを取り上げ騒いでいる。”と言った。医師の教育者として正確な情報に基づき発信したのかと、疑問を感じる。

http://ameblo.jp/shigeo-kanou/entry-11692719171.html


結局、接種勧奨中止後の2年間の横浜市保健所と横浜市立大学医学部の対応は、時間が経過すればするほど、”横浜市大取り違え事件”以上に、大きく問題視されると私は思っている。何故ならば日本には、この不測の事態を真摯に受け止め、柔軟に調査、研究する先生達がいるからだ。


さて、横浜市保健所、横浜市健康福祉局など組織のトップにいるのが林市長である。また、横浜市立大学幹部も横浜市に関係する人たちで占められている。市長の影響は大きいと言っても過言ではない。


約2年前の10月3日、横浜市議会において自民党山下正人議員と林市長が、子宮頸がんワクチン副反応問題で直接やりとりをしている。議事録を以下に示そうと思う。林市長のスタンスや組織運営を理解する上で非常に参考になる。


(山下委員) ー略ー 子宮頸がんワクチンについてお伺いします。 子宮頸がんワクチン接種が原因と考えられる患者さんの相談件数は、横浜市でも相当増えていると聞いていますが、どの様な状況か、健康福祉局長にお伺いします。


◎(岡田健康福祉局長) まず何よりも、現在全身の痛みなどの症状に苦しんでいる方とその御家族の皆様に心からお見舞いを申し上げたいと思います。本市では、本年6月14日の国の勧告に基づく積極的勧奨の差し控えの後、現在までに保護者の方からワクチン接種後の症状に関する御相談を8件いただいております。8件のうち、持続的な疼痛を伴う症状に関する御相談が4件ございまして、全て神奈川県を通じて厚生労働省に報告をしているという状況でございます。 (いまや76件である!)


◆(山下委員) この副反応については、実は我々政治家のところにも相談が来ているのです。本来なら行政機関に相談に行くところ、政治家のところに来るというのは、やはり何らかの問題があるのではないかと私は思っています。 それとまた、このワクチン弊害について、我が党の女性議員2人も一般質問で何度もお話をさせて頂いたのですが、関係局の認識は常にその都度の答えは、木で鼻をくくったような非常に冷淡なものだったのです。 言いたくはないのですけれども、子宮頸がんワクチンについては、定期接種が始まる前から、この問題について否定的なお考えを持っていたお医者様もいらっしゃったと私は認識しておるのです。 本来であればドクターは中立的な立場であるべきですが、私は、健康福祉局内のドクターは、皆さん子宮頸がんワクチン推進派の方ばかりだったというふうな気がします。 海外でもいろいろ同じような事例が実際に発生しています。それに対して、中立的な立場で、きちんと認識を持っていれば、ひょっとしたらこの対応はもう少し変わったのではないのかなと思うのです。  今回の件は、私は大変疑問が残るのですが、岡田局長にお聞きします。健康福祉局という市民の健康、命を預かる大切な局の役割をどの様に考えていらっしゃるでしょうか。


◎(岡田健康福祉局長) 今、まさに山下委員おっしゃいましたように、市民の命と健康を守ることが健康福祉局の役割であり、私どもの使命だと考えております。今回の子宮頸がんワクチンについては、現在、国が全体的な視点から専門家による分析を進めておりますが、市民の皆様に身近な市としましては、御本人や保護者の方からの御相談に丁寧にお答えをし、必要な支援を行っていきたいと思っております。(未だに健康安全課の対応は疑問視され、保護者のブログでその実態が発信されている。)


◆(山下委員) 話は変わりますけれども、市長は「半沢直樹」を見られましたか。


◎(林市長) ビデオに撮って全編見ました。


◆(山下委員) 私は見られなかったのですけれども、小説は全部読んだのです。あれは企業経営をやられている方だと多分わかると思うのですが、組織の一番大きな問題点、いろいろなものを市長は恐らく感じられたと思うのです。 あの大和田常務一派は、自分を守るためにいろいろな画策をしますよね。まさか、横浜市の健康福祉局はそんなことないと私は思っておりますが、今回のことに関して、私はやはりどうしても、これは正しいのだ、これは間違っていないのだというものが、ずっと頭の中にあったのではないかと思うのです。 先ほど言いましたように、ワクチン接種に関しては推進派の方もいらっしゃれば、反対派の方-これは医療機関の方です-がいらっしゃる中で、私は健康福祉局の対応が本当によかったのかな、正しかったのかなと疑問を持っているのですが、市長はどのように考えていらっしゃいますでしょうか。


◎(林市長) なかなか難しい問題だと思います。私どもも、こういった副作用というか、かなり厳しい状態でございますから、結果的には大変市民の方に申しわけなく思っておりますけれども、今は横浜市としては、御本人や保護者に寄り添って御相談にしっかりと対応していきたいと思っておりまして国には、本当に速やかに調査、検証を進めてもらいたいと強く願っております。


◆(山下委員) 事後対応は当然、きちんとやってもらうのは当たり前の話なのです。それと同時に、やはり健康福祉局の内部のこと、岡田局長にしっかりと考えてやって頂きたいと思います。決して、私は、岡田局長が大和田常務だと言っているわけではないですから、それだけは。私は青葉区時代に大変お世話になって、岡田区長だった時代、覚えていらっしゃいますかね。3・11の1年後、美しが丘公園で震災のセレモニー、イベントをやりました。ろうそくをともして、あのときに岡田区長が本当に、心底被災者の方に対しての哀悼の意を向けられて、本当に真剣にいろいろなことを、表情を見ればわかりました。この方は、頭で政策を考えるのではなくて心でわかる方だなとわかっているから、私は岡田健康福祉局長に、あえてこういう厳しい質問をさせてもらいましたけれども、ぜひとも健康福祉局、市民の健康、命を守る大事な局なのでしっかり取り組んでいただきたいと思います。

http://giji.city.yokohama.lg.jp/kensaku/cgi-bin/WWWframeNittei.exe?USR=kanyoks&PWD=&A=frameNittei&XM=000100000000000&L=1&S=15&Y=%95%bd%90%ac25%94%4e&B=-1&T=0&T0=70&O=1&P1=&P2=%8e%52%89%ba%90%b3%90%6c+&P3=&P=1&K=469&N=3970&W1=&W2=&W3=&W4=&DU=1&WDT=1


林市長の考えは、最初から副反応調査と検証は国が行うものとしている。深刻な状況を踏まえ、迅速に調査を行った藤沢市、鎌倉市、茅ケ崎市とは大きく違う。御本人や保護者に寄り添って御相談にしっかりと対応していきたいなどと答弁しながら、その後の検証がない。



市民の命と健康を守ることが健康福祉局の役割であり、私どもの使命だと答弁している岡田局長の下で行われた組織的パワハラ、あるいは議員への政治活動妨害について私は、人権を扱う市民局の委員会で証拠を示しながら明らかにさせて頂いた。

http://ameblo.jp/shigeo-kanou/entry-11993390596.html

http://ameblo.jp/shigeo-kanou/entry-11987438849.html


しかし、この様なことが起こる要素は以前からあった。東日本大震災直前、青葉区で起きた育児支援放置で子どもが死亡した事例がある。当時、岡田青葉区長をはじめ区の対応、こども青少年局幹部の隠ぺい体質が議会で厳しく追及された。その青葉区長が健康福祉局長となったのだ。当時、私は不可解な人事としてブログで警鐘を鳴らした。

http://ameblo.jp/shigeo-kanou/entry-10838529911.html


さらに今年、当時話題となったこども青少年局。その局長であった鯉渕局長が健康福祉局長に。横浜市役所で脈々と受け継がれる不可解な人事と組織の構図。市の最高幹部の人事は、2期目の林市長の考え方が大きく反映されているはずだ。


横浜市における子宮頸がんワクチン副反応調査ーその道のりは本当に厳しい。セクハラ問題だけでなく、東日本大震災直後、市民からのストロンチウム検出報告を一蹴した(事実はストロンチウムが検出され大きく報道された)保健所長が未だに、横浜市の保健行政のトップにいることも忘れてはならない事実である。まさに危機管理の危機である。

http://giji.city.yokohama.lg.jp/kensaku/cgi-bin/WWWframeNittei.exe?USR=kanyoks&PWD=&A=frameNittei&XM=000100000000000&L=1&S=15&Y=%95%bd%90%ac23%94%4e&B=-1&T=0&T0=70&O=1&P1=&P2=%89%c1%94%5b%8f%64%97%59+&P3=&P=1&K=415&N=3421&W1=&W2=&W3=&W4=&DU=1&WDT=1