横浜市医療安全課と漢方ステロイド その2 | 不可能をかのうにする かのう重雄 オフィシャルブログ「一つ、ひとつを重ねて」 Powered by Ameba

横浜市医療安全課と漢方ステロイド その2

横浜市医療安全課と漢方ステロイド その2




横浜市都筑区の山口病院の被害者は、横浜市のみに留まらず他県にも波及している。報道によると昨年だけでも年間1600人に処方されたとしていた。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2014051202000131.html


問題は何故、被害がここまで拡大したのか。現在、問題となっているのは、行方不明になっている「北京大学教授」「雲南省名誉市民」などと名乗っていた女性の存在だろう。


昨年9月に「山口医院の漢方クリーム」に「ステロイドが含まれている」という情報を得た時に、横浜市医療安全課が山口病院の立ち入り検査を行っていたかどうかという問題がある。


横浜市医療安全課には医療監視の仕事がある。医療法第25条第1項の規定に基づく診療所の立ち入り検査を毎年行ってきたのか、出来ていなかったとしたら、法令遵守すべき組織である横浜市保健所の問題でもある。


例えば、久留米市のホームページには以下のような明記がある。保健所では、医療法第25条に基づき病院、診療所、助産所に立ち入り、医療法その他の法令に規定された人員や構造設備を有し、適正な管理を行っているか否かなど検査し、適正な医療の場の確保を図っています。

http://www.city.kurume.fukuoka.jp/1050kurashi/2060hokeneisei/3120ijiyakuji/2008-0321-1724-463.html


立ち入り検査を行っていれば、問題の中国人の女性が日本の医師免許がないということぐらいは早急に確認できたはずである。さて、横浜市保健所はどうであったのか。


久留米市と対照的な2年前のある一つの記事を思い出した。瀬谷区で無資格の偽医師が健康診断をしていたとの記事である。非常に参考になるので掲載する。

http://www.kanaloco.jp/article/50797/cms_id/50588


横浜市は17日、医師免許が無いのに健康診断をしていたとして、詐欺や医師法違反などの罪で起訴された無職の被告が、医師と偽って瀬谷区のクリニックに雇われ、昨年3月と7月に2回、31人の健康診断を行ったと発表。9月末に市内の別の病院でも同じ事案が発覚している。


去年度の医療監視の責任者である健康安全部長は健康福祉局副局長に、医療安全課長はたった1年で保険事業課に異動。これでは、議会、メデイア等でこの問題を取り上げたところで、答弁(説明)するのは全く関わってこなかった新健康安全部長や医療安全課長となる。


以前、職員の方から伺ったことがあるが、不祥事発覚後、良く行われる横浜市の逃げ切り人事の典型ではないだろうか。と、誰もが不信な気持ちに。


さて、医療法第25条第1項の規定に基づく診療所の立ち入り検査の法令順守に関する検証も、去年まで健康福祉局副局長であったコンプライアンス推進室長の下で出来るのか?


被害にあった方々も、ご心配する横浜市の現状である。