横浜市の子宮頸がんワクチン対策 その10 | 不可能をかのうにする かのう重雄 オフィシャルブログ「一つ、ひとつを重ねて」 Powered by Ameba

横浜市の子宮頸がんワクチン対策 その10

横浜市の子宮頸がんワクチン対策 その10


1015日、平成24年度決算特別委員会の健康福祉局審査が開催された。同日、全国子宮頸がんワクチン被害者連絡会の神奈川支部立ち上げの記者会見が横浜市政記者クラブで行われた。


翌日、東京新聞、読売新聞、毎日新聞に報道された。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/20131016/CK2013101602000132.html

http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=86466

http://mainichi.jp/area/kanagawa/news/20131016ddlk14040284000c.html


また、報道ステーションでも報道された。

http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20131015-00000036-ann-soci


IWJにも報道されている。

http://iwj.co.jp/wj/open/archives/106836


さて、子宮頸がん制圧をめざす専門家会議は、2012年度だけでグラクソスミスクライン社から1500万円、メルク社から2000万円の寄付を受けている組織である。

http://www.msd.co.jp/responsibility/transparency/documents/htmlfiles/2012category-b2.html


子宮頸がん制圧をめざす専門家会議のホームページを開くと、子宮頸がんワクチンの安全性とその有効性を主張している。その子宮頸がん制圧をめざす専門家会議メンバーの一人が、横浜市立大学付属病院化学療法センター長の宮城悦子医師である。


そのホームページの右側には、横浜・神奈川子宮頸がんプロジェクト、横浜・神奈川県子宮頸がんプロジェクトサポーターズ(検診・ワクチンでクーポンGet)のスレッドが目に入る。神奈川県と横浜市で子宮頸がんワクチン接種の推進が他の自治体よりも精力的に行われてきたことがよくわかる構図だ。http://www.cczeropro.jp/



また、子宮頸がんワクチン接種率アップのために、横浜市健康福祉局の岩田眞美安全課長がいかに熱心であったかもよくわかる。

http://yoboucc-sp.qolp.jp/letstalk/talk14



さらに、岩田眞美医師は横浜市における頸がん検診(クーポン券を含む)と、HPVワクチン公費接種など頸がん予防対策と実績の解析を請け負う役割分担を担うメンバーとして、横浜・神奈川 子宮頸がんプロジェクトの研究のメンバーにもその名を連らねている。

http://kanagawacc.jp/member/



子宮頸がんワクチンの接種率の高さに視点を置いた研究なのだろう。しかし、横浜市保健所の行政医師として中立性を保つ姿勢からはあまりにも程遠い。


103日の平成24年度決算連合審査会において、自民党山下議員の質問の冒頭に、岡田輝彦健康福祉局長はこう答弁した。「まず何よりも、全身の痛みなどの症状に苦しんでおられる方と家族の皆様に心からお見舞い申し上げたいと思います。」と始まった。


さらに、1015日の健康福祉局審査の高橋徳美議員の質問に対して局長は、「職員が自宅に訪問し、本人やご家族にお会いして市としてできる具体的な支援はなにかと伺っている」と答弁している。

http://gikaichukei.city.yokohama.lg.jp/?tpl=play_vod&inquiry_id=3627



しかし、全国子宮頸がんワクチン被害者連絡会の同日の会見で、被害者家族の山田真美子さんは、「経過を簡単に聞くだけで、いくら訴えても答えが出ない。」と主張されており、一致しない。

http://www.ustream.tv/recorded/39864338



以前もブログで紹介したが、子宮頸がんワクチンの副反応と診断された被害者家族の一人は、6月にいち早く最寄りの区役所に届けたが横浜市保健所は3カ月間放置した。



また、913日の自民党高橋徳美議員が一般質問で子宮頸がんワクチンの副反応について指摘したその夜、やっと保健所の医師である健康安全課長から被害者宅へ状況調査らしい電話があったと伺った。議会での指摘がないと動かない。


議会における横浜市保健所の答弁の誠実性と実効性が大きく問われる深刻な事態であり、この構図こそが、横浜市健康福祉局の組織体質を如実に表している。



議会に指摘されないように形ばかりのきれいな答弁が、どんなにか子供達やご家族を傷つけたか。また、議会を欺くかのような答弁にも聞こえる。それだけではない。一種の恐怖感をも与えたと思う。


今は、重篤な副反応の存在と、そのことで悩まれている患者・家族に軸足を置き、その訴えに真摯に向き合い、解決策をスピード感を持って進めるべきである。そして、私を含めた大人の言い訳は、もうやめるべきだ。


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