横浜の夜間中学 | 不可能をかのうにする かのう重雄 オフィシャルブログ「一つ、ひとつを重ねて」 Powered by Ameba

横浜の夜間中学

横浜の夜間中学


《このメールは転送・転載歓迎です》みなさま東京・夜間中学の関本です。

9月27日(金)に、夜間中学の統廃合問題に関し、横浜市教育委員会と神奈川・横浜の夜間中学を考える会との話し合いが行われ、以下明らかになりました。


1、すでに今年3月に「中学校夜間学級の在り方に関する検討委員会」で、5校から1校への統廃合の結論が出ていましたが、半年間明らかにされず、ようやく、9月17日の横浜市会の「こども青少年・教育委員会」で統廃合計画を公表しました。


昨年以前から要望していた『広報よこはま』への掲載やポスター・チラシ作成を一切していませんでしたが、どう考えても 生徒増は統廃合計画のじゃまになると考え、上記PRをしなかったと考えられます。


2、9月17日の横浜市会の「こども青少年・教育委員会」で岡田優子教育長は、「(中学校夜間学級は)法的根拠もない。」と述べました。また、「(今後生徒)8人だと1人の専任教諭」とも述べました。


27日の話し合いでも「考える会」が「現在生徒8名で1学級・専任教諭0名、統廃合後は1学級1名とするというが法的根拠は何か」と問われても、まったく回答できませんでした。



この間の横浜市教育委員会関係者の言動や文書等全体を見ると、横浜市教育委員会は、どうも横浜市内の中学校夜間学級を 法的存在としてきちんと位置づけていないという驚くべき実態が浮かび上がってきます。市教委は、このことを 横浜方式と呼んでいるようですが、これは許されないことです。


 横浜の夜間中学は、数十年にもわたり教科書が配布されず、2010年4

月の横浜市会で議員より 「学校教育法等に違反する可能性がある」と批判され、ようやく配布するようになりました。2010年4月23日朝日新聞http://www.asahi.com/edu/student/news/TKY201004230341.html

(一部夜間学級ではボランティアが自弁で教科書を買い長年生徒に回し読みの便をはかっていました。)


 横浜では、長年「1学級編成・専任教諭配置0名」としてきました。しか

し、「公立義務教育諸学校の学級編制及び教職員定数の標準に関する法律」http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S33/S33HO116.html  によると、各学年に生徒が在籍している場合、1年と2年の合計生徒8名以下なら複式学級、3年8名以下なら1学級計2学級となり数名の専任教諭配置となるはずです。


2009年度の場合でも、浦島丘中・蒔田中・仲尾台中は、1年・2年・3年全ての学年にわたり生徒が在籍しており当然2学級編成のはずでしたが、実際には1学級専任教諭0名という状態が改善されませんでした。(文部科学省への神奈川・横浜の夜間中学を考える会調査〔9月24日〕より)


③ 市会議員が市教育委員会を通じた5校への調査によると、学校保健安全法とに基づいた健康診断をほとんど実施していないことがわかりました。


もちろん、横浜以外の全国の夜間中学校は教育諸法規に基づいて、①②③を実施しています。また、吉川春子参議院議員の「質問趣意書」に対する中曽根首相答弁書(1985年)によると、夜間学級を法的に位置づけています。

http://yakanchugaku.enyujuku.com/shiryou/19841228sangiin.html


今後、以下ご協力いただけると、大変助かります。

1、統廃合問題の緊急集会を開催します。(添付ファイル参照)~横浜市教委は1011日(金)の横浜市教育委員会会合で統廃合を決定する方向で統廃合最大の山場の集会です~


①日時:10月5日(土)午後1時30分~4時(1時開場)

②場所:横浜市教育会館 3階第一研修会(JR桜木町駅徒歩10分)地図

http://www.ecole.jp/access/index.html  

③内容:・歌とメッセージ:歌う夜間中学教師 和島直樹さん(葛飾区立双葉中学校夜間学級教諭)

・報告その1:横浜市教育委員会との話し合い・報告その2:横浜市と川崎市、東京都の夜間中学~学級編成、教員配置等の比較調査結果~・各界からの発言:横浜市の『新方針』私はこう見る、こう思う

    
2、以下「神奈川・横浜の夜間中学を考える会」のブログより市教委宛FAXがダウンロードできますので、引き続きFAX送付にご協力下さい。http://yokohamayakan.blog118.fc2.com/