製薬会社と医師・行政の関係 その1 | 不可能をかのうにする かのう重雄 オフィシャルブログ「一つ、ひとつを重ねて」 Powered by Ameba

製薬会社と医師・行政の関係 その1

製薬会社と医師・行政の関係 その1




712日、京都府医大の高血圧薬 論文不正認定の記事が大きく報道されていた。京都府立医科大学松原弘明元教授によって行われた臨床研究論文の不正である。


製薬大手会社ノバルテイスの降圧薬デイオパンを飲むと、他の高血圧治療薬だけを飲んだ場合に比べ脳卒中や狭心症を防ぐ効果が高いと示した水増し効果の論文だった。さらに、その研究の統系解析を担当した人間が、ノバルテイスの元社員だったいう。


この降圧薬デイオパンが、年間1千億円以上の売り上げる看板商品となっていることも書いてあった。

http://apital.asahi.com/article/news/2013071100010.html

http://www.asahi.com/national/update/0713/TKY201307120479.html


国民の大学医学部教授に対する信頼が大きく揺らぐ問題である。京都といえば、昨年は収賄容疑で京都大学大学院薬学科教授 辻本豪三という医師が、東京地検に逮捕されたことがテレビや新聞に大きく報道されていたことは記憶に新しい。


この事件は、医療機器メーカーに交通費、飲食代、家電製品、私的な海外旅行費用を払わせていたというから驚く。

http://n-seikei.jp/2012/08/300-1.html



両教授は大学を退職している。さらに検索していたら、横浜市にある昭和大学藤が丘病院の元内科医師の論文が疑問視され、医学誌掲載後に削除されていたことが2009年の読売新聞に報道されていたことがわかった。

http://blog.livedoor.jp/damekyoshi/archives/1084288.html



さて、製薬会社と医師との関係は、横浜市会議員にとって身近な問題でもあることを忘れてはならないと思う。


2007年(平成19年)、タミフルの厚生労働省研究班の班長であった横田俊平横浜市立大学医学部教授の講座にタミフル販売元の中外製薬から900万円相当の寄付を受けていることが各社新聞に報道された。


結局、研究の公正性が担保できないと衆議院厚労委員会で国会議員らに指摘され、その研究班から横田教授は除外された。

http://www.asahi.com/special/070320/TKY200703230355.html



公金の使途を監視する横浜市議会の責務の一つとして、製薬会社あるいは医療機器メーカー、各種利害関係者と市立病院の医師等、あるいは行政医師、行政マンとの関係を注視することを認識する時代となったと思われる。


また、横浜市が組織のコンプライアンスを声高に強調する以上、そのことも念頭にいれ、しっかりと内部においても注視すべきだと思う。横浜市コンプライアンス推進課に期待したい。


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