横浜市の人事 | 不可能をかのうにする かのう重雄 オフィシャルブログ「一つ、ひとつを重ねて」 Powered by Ameba

横浜市の人事

横浜市の人事の結果 その2


人事は組織のである。市民から信頼される職員幹部を組織のトップに添えることはあたりまえのことだが、重要である。


林文子市長が特に力を入れている施策。子育てと医療政策。

つまり、こども青少年局と健康福祉局の人事。どちらも命に関わる分野の局である。平常時のみならず、緊急時にも市民の命を第一に考える冷静さと、人間としての優しさが要求されるのが両局であるはずだ。


私は昨年、緑区の病院で起きたノロウイルス集団感染に関する調査を行ったが、2011年1月の青葉区で起きた育児支援放置の調査を思い出した。12月初旬に浜松から育児支援の依頼を受けた青葉区は、38日間育児支援に行かなかった。1月には1歳半の子どもは亡くなった。


3月の議会前に、青葉区もこども青少年局も、議員らの調査に対して、その殆どの責任職が経緯経過の詳細に口を閉ざした。小さな子どもが亡くなっているにも関わらず、個人情報を理由にかたくなに口を閉ざし続けた。そして、嘘もついた。


議会では、“隠ぺい”という言葉でこども青少年局も青葉区も批判された。命に関わる仕事をしている両局の最高幹部人事は特に、公務員としての責任感とその人間としての品性が大きく問われるはずだ。


議会での議論は、明確に議事録として残る。そこで、どのような答弁が行われたかで、客観的な評価は容易にできる。嘘や隠蔽をする職員幹部らが、市民から信頼を得ることなどまずできないであろう。しかし、横浜市の人事評価の基準は、通常の評価とは異にするものらしい。


青葉区の事例に対する対応の事実上の責任者は、こども青少年局こども福祉保健部長(当時)であった。解決をしていない中で、もう一方の命に関わる健康福祉局企画へと異動。さらに昇任し、現在は健康福祉局副局長である。


そして、平成23年3月9日の常任委員会でその姿勢を問われた医師である青葉区の福祉保健センター長(当時)が、こども青少年局のこども保健医務監として配置され、2年経過している。つまり、本市のこども施策を専門的に助言する最高の立場に立っている。


http://giji.city.yokohama.lg.jp/kensaku/cgi-bin/WWWframeNittei.exe?USR=kanyoks&PWD=&A=frameNittei&XM=000100000000000&L=1&S=15&Y=%95%bd%90%ac23%94%4e&B=-1&T=0&T0=70&O=1&P1=&P2=%89%a1%8e%52%90%b3%90%6c+&P3=&P=1&K=394&N=3277&W1=&W2=&W3=&W4=&DU=1&WDT=1


さらに、青葉区は個人情報だから何も話せないと言っていた病院搬送時のこどもの健康状態が「低栄養であった。」ことを時間が経過してから、公表した。そして、その時の青葉区長が現在の健康福祉局長である。


元横浜市会議員である若林智子議員は詳細に経緯経過を記録している。

http://twakabayashi.kgnet.gr.jp/back/item/all/1299144031.html

一方、横浜市は未だに青葉区の1歳半のこども死の検証を行っていない。


低栄養であったこどもを解剖し、「乳幼児突然死症候群」と判断した監察医。その後、県会議員となった若林議員は監察医制度にメスを入れている。

http://twakabayashi.kgnet.gr.jp/back/item/all/1331395732.html

頭がさがる。


横浜市の求められる職員像とは?

横浜市職員は地方公務員として国民全体の奉仕者、とりわけ横浜市民の奉仕者行政のプロフェッショナルであることが必要です。ヨコハマを愛し、市民に信頼され、自ら考え行動する職員。服務を遵守し、誠実・公正に行動する。


横浜市の人事は、自分達が描いた求められる職員像と乖離した人物を組織のトップに添えているのではないかと、疑問を抱かれても仕方のない現実があるようだ。


不可能をかのうにする かのう重雄 オフィシャルブログ「一つ、ひとつを重ねて」 Powered by Ameba