横浜市分限懲戒審査委員会の信憑性 | 不可能をかのうにする かのう重雄 オフィシャルブログ「一つ、ひとつを重ねて」 Powered by Ameba

横浜市分限懲戒審査委員会の信憑性

横浜市分限調査委員会の信憑性―交通局職員の懲戒処分から




今年の429日、関越自動車道高速バス居眠り運転事故が起き、死者7名と単独自動車事故としては最多の悲劇となった。結局、運転手一人の責任ではなく、会社側のずさんな管理が露呈した。


事故後の監査ではシートベルトの整備の不良、運行指示所を作成せず運行させたなど28項目の法令違反が発覚した。数々の事故あるいは不祥事の裏には、管理する側が大きな問題を抱えていた実例が後を絶たない。


横浜市交通局はどうであろうか? 平成19年度は、横浜市バス売上金の窃盗容疑で営業所職員が逮捕されたことから、横浜市の不祥事続出が始まった。平成191220日、横浜市滝頭営業所において、若松進所長(当時)が呼びかけた内容をどれだけの交通局幹部が覚えているだろうか?


「公務員は問題を先送りする癖がある。速やかな対応を心がけよう。」

さらに池田輝政元交通局長(当時)は事件の背景について以下のように語った。「職場の人間関係を優先し、角が立つことを避ける傾向があった。」新聞にも報道された二人の呼びかけである。


あれから、5年経過したが今回、バス営業所が何も変わっていなかったことを証明してしまうが事件が起こった。謝罪も綺麗な挨拶も検証すれば、それがいかに白々しいものであったかが露呈することにもなる。だから、今後幹部職員は公での発言はより慎重に行うべきだろう。




今年5月、市民からの通報で交通局鶴見営業所のバス乗務員が、お客様から乗車料金を直接手で受け取る不適切な金銭の取り扱いをしていたことが判明した。横領した疑いがあるとして、職員は解雇された。


その他、交通局では早発運行、経路間違い、車内点検不履行、シートベルト未装着、始発バス停通過などの不祥事が起こり、懲戒処分が行われた。新聞にも一部報道もされた。


その懲戒処分の内容を読み本当に驚いた。鶴見営業所、港南営業所の所長はじめ局の幹部職員まで管理責任として文書訓戒等の処分が行われている。


滝頭営業所職員の戒告処分は最多。さらに滝頭営業所の一人の職員は5月、6月と2回も不祥事(戒告処分)を繰り返している。しかも、429日、関越自動車道高速バス居眠り運転事故が起き、死者7名と単独自動車事故としては最多の悲劇となった翌月から連続である。


当然のことながら、滝頭営業所長等の管理監督責任が厳しく問われる事例であるはずだ。ところが、横浜市(交通局)の分限懲戒審査委員会の判断では、滝頭営業所長等は何のお咎めも受けていない。


交通局の分限懲戒審査委員会は一体どうなっているのかと、疑いたくなるような結果であった。誰が見てもおかしな処分や人事は、大いに職員のモチベーションを下げるものだ。



大抵殆どの人間が、上司の人事に関して口を閉ざしているはずだ。だから、上司の耳には入らない。だから気づかないものだ。


池田輝政元交通局局長が語った職場の人間関係を優先し、角が立つことを避ける組織幹部の体質が今なお色濃く存在しているのだろうか?


横浜市の分限懲戒審査委員会と言えば、保健所長のセクハラ行為後の委員会措置を思い出す。同じ行為でも下部職員は3カ月停職。保健所長となれば、2回の行為も文書訓戒、口頭厳重注意とものすごく甘い。横浜市の分限懲戒審査委員会はお友達委員会とでも言いたくなるような甘さだ。


今、横浜市分限懲戒審査委員会の公平性・透明性が問われている。横浜市のコンプライアンスに対する組織風土も。



新聞報道されようが、記者たちに厳しく指摘されようが、市民から問われても横浜市の分限懲戒審査委員会、所管局の健康福祉局は知らん顔だ。


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