横浜市立大学の自己評価の信憑性 | 不可能をかのうにする かのう重雄 オフィシャルブログ「一つ、ひとつを重ねて」 Powered by Ameba

横浜市立大学の自己評価の信憑性

横浜市立大学の自己評価の信憑性


平成23年度 公立大学法人横浜市立大学の業務の実績に関する評価結果が公表された。それを読んで本当に驚いてしまった。


法人の自己評価も外部の評価委員会による評価も、大半がB評価。つまり年度計画を順調に実施しているという非常に良い評価である。教育に関する取組の評価が驚いたことにA。計画を上回って実施しているという評価。


詳細を読むとさらに驚いた。コンプライアンスについては、年4回の内部通報制度委員会の定例会を開催していると記載されていた。


学位審査問題で内部告発者への処分を要求した人材が現在教授職についている疑いさえもたれている大学医学部である。4回の定例会が内部通報制度の改善を促しているとは全く思えない状況があるはずだ。


さらに驚いたのはハラスメント防止委員会の委員を23名から28名も増員して、相談体制を強化したと記載している。色々な問題が内在している中で、ここまで言い切った文書を作成するとは、仕事に対する誠実さが欠落していると思われても仕方がない。


私が相談を受けたハラスメントの内容は極めて深刻なものだ。脅し、命令、メールによる執拗な嫌がらせなど、その行為らは尋常ではない。そんな状況があるにも関わらず、教育への取り組みをAと自己評価する横浜市立大学。


ハラスメント防止委員会のメンバーは確かに28名である。医学群長、医学部長、付属病院長、市大付属病院とセンター病院の副看護部長など医学教育者の名が連なっている。保健所長のセクハラ問題の調査を不十分に行った元健康福祉局副局長も名前もあった。


すでに正式な申し立てから4カ月以上も経過している。去年の健康福祉局の調査と非常に類似している。時間だけが経過し、訴えた人間を苛立たせ追い詰めてゆく。


あるいは、金沢区の小学校のように、ハラスメント防止委員会のメンバーは “いじめ” だと見抜けなかったというのだろうか。ハラスメント防止委員会のメンバーは、申し立てられた教授と同じ立場にある人が多い。


こども達のいじめがなくならないのはなぜか?子供たちは大人たちの鏡でもあるのだ。


横浜市立大学―理性的な自己評価をしてもらいたいものだ。こんな不誠実なことを続けてゆくことを恥と思う教育者は誰一人いないのだろうか?残念な現状である。


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